日経サイエンス誌の電子書籍版を書籍版と比べてみた

つい最近気が付いたのですが、今年から日経サイエンス誌の電子版が発売されています。

私は日経サイエンス誌をずいぶん長く…覚えている限り40年以上…読んでいます。私にとってこの雑誌は後で読みたくなる雑誌の筆頭とも言えますが、一方で例によって本棚は満杯で、購入後数か月で手放しています。しかし電子版ならいつでも読み返すことが出来ます。

ということで、「読書体験」を書籍版と比較すべくお試しに電子版を購入してみました。

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ピコグリルにぴったりの金網

キャンプの際の焚火台にはピコグリルを使っています。

ピコグリルのよさは何と言っても収納時の小ささです。なにしろA4サイズの袋に完全に収まってしまうため、バイク用の焚火台にぴったりです。寒い時期はこれで焚火を起こして温まりながら眺めるのが実に楽しい時間です。

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居間用ラップトップPCは、もういらない

自宅で使っているPCは2台あります。

1台は今こうして使っているデスクトップPC。これは2010年に購入したPCですが、2019年の夏に中身をごっそり入れ替えて新型にしました。2020年代を通して使えそうなスペックです。

もう1台は中古で入手したThinkPad x220です。これは居間にいるときにふらっとプログラミングしたくなったら…という趣旨で入手したものです。キーボードもしっかりしていますし中身はCore i7です。とはいえ、10年前の機種です。折に触れて手を入れて考えられる限りのリストアをしていますが、さすがに古さが目立ってきました。

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パニアケースのフックその後

以前書いたように、単車のパニアケースとリアケースに、シートネット用のフックを取り付けています。

収納時に容積一杯まで活用するための工夫です。5月に書いたエントリーでは、もともと金属フックを使っていたけれど、ポリプロピレンのフックの熱融着に変更してみたと書きました。

その後経過ですが、結局PP製のフックは次々にぽろぽろと外れ、実用に供することはできないという結論に至りました。と言うわけで、本日金属フックに再度変更しました。

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神流町恐竜センターに行ってきた

10月5,6日に休暇を取って群馬県神流町(かんなまち)の恐竜センターに行ってきました。

ここにはヴェロキラプトルとプロトケラトプスの格闘化石がある、と id:Tpongさんにうかがって以来ずっと訪れたかった場所です。ほぼ隣接しているキャンプ場にテントを張り、バイクによる一泊二日の訪問となりました。

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カワウソ、魚を祭る

NHKラジオの『漢詩を読む』を聴いています。

昨年聴き始めた時には何となく聴いていただけですが、今年の四月からのシーズンは教科書を買って一緒に読んでいます。とうとう録音も始めました。先生が中国語で朗読してくれるので、漢詩押韻平仄のルールが紡ぎ出す音楽のような楽しさを、一緒に味わうことが出来ます。

さて、4月からのテキストの17回に李商隠が紹介されています。この人は当時『獺祭魚』の異名をとったそうです。「カワウソ、魚を祭る」。中国ではカワウソがとった魚を陸に並べる習性を「捧げものをもって神を祭っている」と考えたそうです。李商隠は典故(隠喩)を行うために、自分の周りにずらりと文献を並べて詩作を行ったそうです。その姿が「カワウソが魚を祭っている」ようだ、というわけで獺祭魚庵、だとか*1李商隠漢詩は暗喩が多いため、彼の回は教科書の解説も大変です。

なんというか、味わい深い異名ですよねぇ。漢詩を作り上げた中国の文化とそれを支えた人々の懐の深さを垣間見るようなエピソードです。向こう何十年か、漢詩の本を読んでいればそれだけで退屈しない気がします。

 

*1:正岡子規は獺祭書屋主人を名乗った。病床の周りに書物を並べる自らの姿をカワウソになぞらえたのだと思う。日本酒の『獺祭』はそこから。

酒の名前が読めない

さて、「酒の名前が読めない」という話をツイッターで見かけました。

あるある(笑)。

「すみません、このほんきまさむねをお願いします」

「まじまさむねですね」

「…」

流石に本気と書いてマジと読む系の名前は稀ですが。日本酒は土地の古い名前や古い書物から名前をとってきたり、書家による題字がでーんとラベルに貼っていることが多いです。

「すみませんね、教養がなくて」

と酔が冷めちゃうよなラベル、多いですよ。でもねぇ、いいんですかね、それで。酔っ払いはその名前を覚えませんよ。翌日

「なんか難しい読み方のあれ」

となっちゃうのです。そりゃ全国的に有名になれば誰でも読めるようになりますよ。でも、言っちゃ悪いですが日本の酒って大半はそうじゃないでしょ。

商品名や屋号にそういう名前をつける感覚を疑ったほうがいいです。出されたものを消費者が唯唯諾諾と消費する時代じゃないんですよ。ちゃんと覚えてもらえる名前にしなきゃ、次は選んでもらえませんよ。

「こだわりが」「思いが」

そりゃあるでしょう。でもですね、行くところに行けば

キチガイ水」

などと呼ばれる商品なんだから。酔っぱらいにも読める名前、覚えられる名前にしましょうよ。

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