スチーマーの修理

昨日帰宅した際、家族から

「一回しか使っていないスチーマーが壊れた」

と泣きそうな声で訴えられました。聞けば買ったばかりのパナソニック製衣類スチーマーの電源が入らなくなったとのこと。触ってみたところ、明らかに電源スイッチの感触が異常です。内部で機構部品が折れているとしか思えません。

新品購入なので保証期間内です。交換してもらうようにアドバイスしたのですがそうすると交換に時間がかかります。

「暑いのにアイロンを出さないといけない。アイロンを使わなくていいように買ったのに意味がない。もう、これは捨てて買い替える」

とのこと。


エアコンの効いた部屋でアイロンをかけろ、というのは以前から再三言っていることですが残念ながら理屈が通じる相手ではありません。購入前提からして非合理で、かつ廃棄&他製品購入の方針なので保証が効かなくなることに同意させて修理を試みました。

分解はかなり面倒です。プラスチック筐体にタップネジでかなりきつく締めあげており、内部は狭い空間にぎっちりと機械や配線・配管が詰まっています。水とヒーターを使う製品なんか分解するものじゃないなと後悔しながら作業を進め、ようやくスイッチを取り出しました。

見事にプラスチックが折れています。これを接着剤でつければとりあえずの修理は完了ですが、シリコン・オイルらしきものが塗っておりそのままでは接着できそうにありません。中性洗剤で洗い、破断面に紙やすりをかけてからエポキシ接着剤で接合しました。それが昨晩の話です。

今朝にはがっちりと接合していましたが、念のためにもう半日寝かして先ほど組み付けたところです。一度分解しているので手順はわかるとはいえ、組み立てにはコツと力が必要で難儀しました。妄想に過ぎませんが、この組み立てのめんどくささのために製造時に強すぎる力が加わってスイッチがに亀裂が入ったのかもしれません。そして1度オン・オフしたときにとどめをさした、と。

電源も入り、スチームも出てきました。先ほど書いたように水と高電圧と熱を使う製品です。心配なのでこちらは数日の中継ぎにとどめ、新しい製品を買うようにアドバイスしました。いろいろ考えたようですが、以前使っていたツインバードの製品を買うようです。パナソニックの同型機種を購入して、そいつもスイッチが壊れているようなら交換に出してその間修理品でつなぐ、ということも提案しましたが、もう懲りた模様です。

作りが悪い製品は、安全面にも問題があると考えるのは妥当でしょうね。

Panasonic NI-GS400
破損している電源スイッチ
パイロットランプ
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