洗面台の水漏れ修理

ホーロー洗面台の水漏れを修理しました。

築20年の我が家にはタカラスタンダードのオンディーヌ型ホーロー洗面台が建築当初から据え付けてあります。この洗面台の鉢が結露しているようだ、と数か月前から家族から話がありました。結露なら仕方ないと放置していたのですが、話を聞くうちに結露では説明がつかない点が出てきました。結局、調べたところ鉢に水をためたときにオーバーフローさせると、鉢の下に漏水することがわかりました。


手探りで調べて一番怪しいと考えたのが鉢の後ろでガスケットを取り付けている部分のゴムパッキンです。

洗面台のオーバーフロー・シンク
水漏れを起こしているゴムパッキン部

洗面台は水が一定量になるとオーバーフロー孔からあふれ出す仕掛けになっています。このあふれた水はホースを通って洗面台の排水管に流れていきます。ところが、経年劣化でゴムがシーリング能力を失ったためにオーバーフロー時に漏水したのだと思われます。

分解には苦労しました。ネット上にはこの型のホーロー洗面台の漏水を修理したという情報はありません。ガスケットは正面からネジで止めているようなのですが、ネジ穴は化粧板でふさいであり、それがどういうふさぎ方なのか正面からはわかりません。

ホーローは下手をすると割れるので気が進まなかったのですが、結局マイナスドライバーを隙間にねじ込んで強引に引っ張ったところ、ぱきっという調子で外れました。

化粧板を外した様子
外した化粧板

外してはじめてわかったことですが、化粧板は金属製の爪を折る形でねじを支える板に張り付けています。大昔のブリキのおもちゃのやり方ですね。繰り返し着脱すると爪が折れてダメになります。

ネジを外してパッキンの様子を見ると、やはりボロボロになっています。形はJIS標準ではなくおそらくこのガスケット専用です。仕方ないので3.1mmの少し大きめのOリングを切断して長さを調整して使いました。Oリングのゴムは瞬間接着剤で接着できますので扱いは簡単です。パッキンの古いゴムはナイフで削り取り、Oリングをあてがうことで代用としました。あとはねじ留して終わりです。

ボロボロのゴムパッキン

ねじ留めが終われば化粧板を取り付けます。カビが嫌なので隙間ができないようにコーキング材を塗り、オーバーフロー孔に当てて爪を折り曲げて終わりです。

修理完了

その後家族がオーバーフローさせていますが、水漏れは発生していないとのことです。

修理はできましたが爪を折るタイプの化粧板にはがっかりしました。修理を考えず少し壊れるたびに客に全部買い替えせるつもりだったのか、あるいは修理の時に補修部品を供給するつもりだったのかは今となっては不明です。我が家の洗面台はオーバーフローホースがたるんでいるために水が溜まり、定期的に洗い流さなければ下水のような匂いを放ちます。

あまりよい製品ではないな、というのが正直な感想です。

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