RF-2200のダイアル・ドライブ・アセンブリを取り外す

RF-2200の分解記録の第2回です。

ゴールデンウイーク中にはフロントパネルを開けるところまで到達しました。今回はサービス・マニュアルを見ながらさらにダイアル・ドライブ・アセンブリを外します。この機構を取り外すことで、バンドスイッチのはんだ付け部を見ることができます。

以下、自分のためのメモ代わりに記録しておきます

 まず裏蓋を外します。電池ボックス内部とバーアンテナ部のものを含めて6本のねじを外します。すべて同じねじです。アンテナのねじを外す必要はありません。

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裏面の6か所のねじを外す

裏蓋を開いたら、アンテナからのコード(水色・黒)と電池ボックスからのコード(赤・青)を基板から引き抜いておきます。電池ボックスからのコードの近くにあるスピーカー・コード(青・白)も引き抜いておきます。

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アンテナ、電池、スピーカーのコードを引き抜く

次にひっくり返してつまみ類をすべて引き抜きます。左上の3連スイッチは抜きません。ボリュームつまみ下にプラスチックの爪があります。この爪を外すとフロント・パネルを外すことができます。

メーターがパネルについてきたときには、表から軽く押してやると外れます。

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つまみ類を引き抜き、ボリュームの部分の爪を抑えるとフロントパネルが外れる

次にダイヤル・ドライブ・アセンブリを外しにかかります。以下の写真のABCDの4本のねじを外します。なお、Dだけ違う種類のねじですので組み立て時に間違わないようにします。

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4か所のねじを外す

ねじB,Cについては、穴の中に金属製のスリーブが入っています。これは取れやすいので、失くさないようにピンセットで抜いてねじと一緒に保管します。

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ねじ穴に埋め込んであるスリーブ

裏からのねじを外したら、バリコンシャフトとドライブ・アセンブリの結合を緩めます。アセンブリを横から眺めてバリコン・シャフトの連結部を探します。そして、チューニングダイヤルを時計回りにまわしてねじAを回しやすい位置に持ってきて、ねじAを緩めます。

次にチューニングダイヤルを反時計回りにまわし切ってねじBが正面に来るようにします。そしてねじBを緩めます。この状態ではバリコンの羽根は入りきっています(容量最大)。

写真にはバックラッシュを抑える2重歯車が写っています。

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バリコンシャフトの固定ねじ

シャフトを緩めたところで、ダイヤル・パネルを外します。写真の赤丸にあるプラスチックの爪を押し込んで上に引き上げると、ダイヤル・パネルを外すことができます。

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パネルを外す

これでアセンブリを外す準備が整いました。

ねじABCDEFを外してダイヤル・ドライブ・アセンブリを取り外します。なお、ねじBCは他のねじと違いますので混ぜないようにしてください。また、ねじEは抑え金具と一緒に保管しておきます。

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6か所のねじを外す

糸に触らないように注意深く取り外します。チューニング・ダイヤルの糸掛けは真空管ラジオの時代から培われてきましたが、今となっては失われた技術です。糸を傷めるとかけなおしが大変ですし、そもそも適切な糸を入手できるのかわかりません。注意します。

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取り外したダイアル・ドライブ・アセンブリ

今回の分解の目的であるバンドスイッチ取り付け部が現れました。

画面右側にマイナスねじ状の大きな金属が見えますが、これはバンドスイッチの延長軸です。上からばねを挟んで置いてあるだけなので作業時には取り外して保管しておきます。

中央が短波のバンドスイッチです。また、わかりにくいですが下にあるのがAM-SW-FM切り替えスイッチのパターンです。残念ながらどちらも一部がフレームに隠れています。

基板を完全に外さないと取り外すことが出来ないとわかりました。

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バンドスイッチ取り付け部

さてダイアル・ドライブ・アセンブリの再取り付けです。

バリコンと周波数パネルがずれないように気を付けて作業します。

まず、ラジオペンチなどでバリコンの軸をつまみ、羽根がいっぱいに入った状態に設定します(最大容量)。

そしてドライブ・アセンブリのチューニングシャフトを回し、FMの横にあるスケールを0に合わせます。このスケールは0から100までが切ってあり、0が最大容量、100が最小容量です。

バリコンとダイヤル・ドライブ・アセンブリを正しい状態にしたら、アセンブリを取り付けます。あとは外した時と逆順にねじを締めていきます。

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取り付け前のダイアル設定

 

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