触ってみればわかるよってのは、やっぱり技術者じゃない人には通じないのかな

会社でファイル共有だのWEB電話会議だのというサーバーサイドのサービスの活用の話をしていたところ、
「わかりやすいトレーニングコースだった?」
と、聞かれました。トレーニング受けたってのが前提なんですね。受けてません。むしろ社員として会社の技術トレーニングを受けてないほうが深刻なのですが、まぁ、いいか*1
トレーニングを受けてないからその機能、その装置、そのソフトは使えない、使わないって人はたくさんいます。この人達はカースト*2でいうとそれほど低くなくて、社内カーストの最低に位置づけられるのは教えてクンです*3
脱線。
「触ってみれば分かりますよ」
という言葉がまったく通用しない理由が、最近になって分かってきました。触ってみるときに、私は「俺だったらこう設計する」と無意識に考えているようです。
F1キーを押したらヘルプが出るはず。俺だったらそう作るから。そのときフォーカスがあたっているコントロールのヘルプが最初に出るはず。俺だったらそうするから。ヘルプのこの辺に書いてあるはず。おれだったらそこに書くから。この機能はあるはず。俺だったら実装するから。この機能は右クリックのコンテキストメニューの中にあるはず。俺だったらそう作るから。
そう作るから、という無意識の考えは自分なりの合理性に基づいていますが、過去の経験から言ってそれほどトンチキな結果にはなっていないはずです。少なくとも、無意識に行うだけの統計的な裏づけがあるのでしょう。私が不合理な設計にいらいらする理由がようやく分かってきました。無意識の流れが強制的に断ち切られて、意識のリソースをそこに割かなければならないからです。
そうなると、機械に疎い人が機械を弄り回して新機能を調べない理由は私が想像していたような「壊れたらどうしよう」ではなかったのかもしれません。単に、何がなんだかわけが分からないだけなのかもしれません。
どんな分野でも同じかもしれませんね。

*1:いや、よくない

*2:いっちゃったよ

*3:うるさく聞かれるほうが勝手にランク付けしたカーストですが。格付け会社作ろうかな。それ以前に、技術者って社内の最低カーストだったりしますが

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