いい加減「初号機」って表現、消えてくれよ

先月25日発売の日経サイエンスの記事で「初号機」という表現が連発されていてうんざりしました。
私が「初号機」という表現を嫌うのは、「初」に「一」という意味を持たせているのに耐え難い違和感を感じるからです。「初」は「第一」「一XX目」という時間軸上の順序を与える意味を持っていますが、順序を持たない「一」という意味は持っていません。
つまり、

初回、第二回、第三回

初手、二手目、三手目

とは使えても、

初個、二個、三個

とは言いません。

一号機、二号機、三号機

のように、時間軸上の順序という意味が非常に希薄な用法で「初」を用いるのは変です*1。それに「初号機」ってのはごろが悪い。
こういうエバ臭いというか、オタク臭い表記が日経サイエンスまで押し寄せているとは実に憂鬱です。今年の早川ノンフィクションの帯にも引きましたが、こういうオタクに媚を売るような流れって止められないんですか?

*1:時間軸上の順序の意味が強いときには、第一号、第二号、第三号になる。「機」がついた時点で順序ではなく個体の名前の意味が強い

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