降下試験と日食

前回中断されたリハーサル降下ですが、その後ダウンロードしたデータをJAXAで解析したとおもわれますが、昨日降下試験を行ったとの発表がありました。JAXAニュースじゃなくてプレスリリースです(id:black_knight:20051110経由)。

前回の中断の原因は

ことです。それに加えて潜在的ながら

  • リアクション・ホイールの故障によりスラスターによる姿勢制御を行っている。そのため、航法精度に許容できないばらつきが生じている

ことがわかったとのことです。前者ははやぶさの認識アルゴリズムのパラメータを更新し、後者は地上から一部支援することで解決を図るようです。9日の降下はこれらの対策が正しく動作するかを確認するためで、イトカワ上空30mまで降下後、再上昇して高空でマーカー追跡試験を行っています。結果は良好のようです。
その他、

  • 第二降下地点のウーメラ域は荒れ方が酷く、タッチダウンに適していない。
  • 再リハーサルは12日。ミューゼズ海にミネルバを投下。
  • 第一回降下は19日。署名入りターゲットマーカを投下してミューゼズ海にタッチダウン。試料採取。
  • 第二回降下は26日。同じくミューゼズ海。実行の可否は第一回の成果次第。

など。
上のプレスリリースにはイトカワに、はやぶさの影がおちているのが見て取れます。その場に立っていればはやぶさが起こす日食を見ることが出来たことでしょう。
松浦晋也のL/D: 「はやぶさリンク」:11月10日午後5時からの記者会見詳報も会見の雰囲気や細かい情報がわかります。日経サイエンスの質問はさすが。

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