依然良いニュースはなし

キセノン噴射による姿勢たてなおしのあと、新しいニュースはありません。はやぶさチームは不休で回復の努力をしていることでしょう。なんとか帰還にむけて作業が進むことを祈るのみです。
帰還を望んでいるとはいえ、ぶちまけてしまえばサンプル自身にはあまり興味は無かったりします。オペレーションとしてのサンプル持ち帰りにはものすごく関心があったのですが、持ち帰ったサンプルから得られる科学的成果はいまいちピンときません。いや、太陽系の起源には関心があって、「異形の惑星―系外惑星形成理論から (NHKブックス)」などとても興味深く読みました。しかしはやぶさに関しては、サンプルがつながる先が見えないというか、多分専門家の手に渡って論文になってそれっきりかな、という気がしますのでいまいち熱くなれないです。このへんとか読んではいるのですが。
逆にとっても関心があって、いまのところとても残念なのがイトカワの写真です。リハーサル降下や第一回降下を含めて、それはそれはたくさんの写真を撮ったのではないかと思いますが、公開されたのはほんのちょっと。1000ピクセルの解像度があるカメラを搭載しているようですが、フル解像度のものって公開されたんでしょうか。壁紙に使おうと長い間楽しみにしていたのに気持ちをくじかれてます。
だれか鮮明なイトカワの大画像があるところを知っていたら教えてください。11月1日の宇宙ニュースにあるやつよりも大きいのを希望。低高度から見たイトカワ表面とかないですかね。はやぶさイトカワについたらガンガン画像が公開されると思っていただけに、今の状況にはがっかりしています。
アポロでもそうですが、持ち帰った石からえた科学成果ってやつはあんまり面白くなくて、写真が面白いんです。そういう意味で、いろいろもっと公表されることを期待しています。
それから、やや気が早いですが今回のはやぶさにおきている一連の不具合がやがて一般向けに説明されることを期待しています。小学生のときに読んだアポロ13号の本には、最後になぜあのような事故が発生したか、その後事故を防ぐためにNASAがどのような措置をとったかが説明してあり、とても興味深かったです。「のぞみ」に発生した問題をつづった松浦氏の「恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年―」も同様に興味深かったです。

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