JAXAニュースにアップデート情報

的川教授による一昨日のまとめが掲載されています。宇宙探査の最前線から出されるニュースにしては少々叙情的に過ぎる気がしますが、ま、めでたいってことで。写真はJAXAより引用*1

午前7時、高度14m。ホバリングイトカワ表面の地形にならうモードに移りました。「はやぶさ」の垂直軸(Z軸)を表面の傾斜と垂直になるよう姿勢の制御を行うのです

イトカワは細長いジャガイモのような形をしていますので、重力の方向と地表の法線方向はまったく異なります*2。そのまま降下していけば斜めに地面に接触します。そこで、このような運動が必要になるのです。14m上空の宇宙空間で静かに姿勢を変える全幅6mの宇宙探査機。イトカワの地表から見上げていれば、さぞかし劇的な光景だったことでしょう。
参考 http://www.ysdesign.jp/products/hayabusa/hayabusa.html
ターゲットマーカーを落とさなかった理由については、先日考えていた「視野に二つのマーカーがある場合はどうなる」という問いが正解だったようです。一方で、川口プロジェクトマネージャは、「使わないことにした」とだけ語っており、整合性の取れないところです。前のマーカーがあるからそれを使って新しいマーカーを使わないことにしたのか、あるいはまったく使わないことにしたのか、詳細はわかりません。

*1:第一回降下時に撮影された、はやぶさの影と落下中のターゲットマーカー http://www.isas.jaxa.jp/j/snews/2005/1125.shtml

*2:イトカワ表面のほとんどの場所はものすごい角度で傾いているということです

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