F-4 ファントムII

なぜかButtle of BritainハンガーにF-4がおいてありました。戦闘機としてはどうかと思いますが、個性的な形も見ていると味が出てきます。私より上の世代にとっては反戦運動を思い起こさせる形かもしれません。これが九州大学の校舎に突き刺さったんですよねぇ。


初期型の機体でしょう。ガトリング砲を格納したガンポッドを腹に抱いています。F-4が空に舞い始めたころは、「マッハ2を超える戦闘機同士の格闘戦などありえない。相手が見える前にレーダー誘導のミサイルでしとめるのだ」と本気で考えられていました。ですから、時代遅れの機銃など搭載しなかったわけですね。
が、ベトナム戦争では超音速戦闘爆撃機F-105がベトナム亜音速戦闘機に機銃でばたばた落とされるという屈辱をなめさせられた上に、議会が同士討ちを避けるために目で確認するまでミサイルを撃っちゃだめ!なんて決めたもので、格闘戦があわてて見直されたのでした。ガンポッドが開発されたのもそのためです。

艦載機として設計されたF-4は機体が頑丈な上に比較的翼が大きかったので格闘戦にもそれなりに対応可能で、空軍にも採用されて空前の大量生産になりました。が、格闘戦の訓練を怠っていた米軍はミグ戦闘機に煮え湯を飲まされることになります。ミサイルって近距離じゃ撃てないんです。
自衛隊のF-4EJには最初からバルカン砲が装備されています。
英国はこのころから戦闘機を独自開発する国力がなくなり、F-4の導入に踏み切ります。
で、F-4といえば、なんとなくMig-21。同じ場所で比較すると、みすぼらしい。

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