ニューヨークまで$10
チャイナタウンで見た、例のボストン→ニューヨーク$10のバスです。
イラク情勢
テロリストに人質にとられていた邦人三人が解放されました。追加オーダーの二人がまだ消息不明であること、他国の人質が惨殺されていることなどあって素直に喜べませんが、まずは五体満足で帰ってきたことは日本国にとって朗報でした。
今回の政府の対応は「人質をとっても日本国を思いのままに操ることは出来ない」という明確なメッセージをテロリストに与え続けた点で高く評価できます。一方で開放にいたったのは、日本の強い態度だけではなく現地有力者の交渉があったからです。これを機に外務省は現地有力者に対して「日本は自衛隊で何をしようとしているのか」理解してもらうよう努力すべきです。
自衛隊がやっていることはサマワに行ってその目で見ればどういうものかわかるはずです。今回の戦争で日本とアラブの間の関係はひどく悪化してしまいましたが、このチャンスを物にすれば、関係を改善し、ひいては自衛隊の活動をイラク復興支援活動のモデルケースとすることが出来るかもしれません。
復興には相互理解が重要です。災いを転じて福となすことを切望します。
陸自久留米駐屯地に男が車で侵入、隊員はねられ3人死傷
自衛隊の門の警備というのは、自衛隊自身の存在の高度に危うい政治性、社会性および日本の狭さのためにものすごく難しい問題をはらんでいます。諸外国ならば基地を郊外に作ればすみます。しかし日本の場合駐屯地を作ることの出来るような場所は貴重な森林であるか、あるいは平地でればすぐに周りが住宅地になってしまいます。一方で自衛隊の立場の特殊性が門を閉じるということの意味を不必要に重くしています。
こういう問題はたった一人異常者が現れるだけで事態が動いてしまうわけで、結局は自衛隊の門は通常閉鎖ということになるのでしょう。
つまらない問題の犠牲になった隊員とその遺族にはかける言葉もありませんが、ご冥福をお祈りします。
久々の青空
雨が午前中でやみ、午後からきれいな青空です。
穴
ボストンにきてうんざりするのが道路の穴です。ある日いつもの道に突然小さな穴が出来ます。その穴が見る見るうちに大きくなって、ちょっと気を抜くとタイヤがずどん…。それが日常のありきたりな光景なのでうんざりします。
昨日突然現れた新しい穴は交差点のすぐ手前にあるため、前の車の陰になってまったく見えません。しかもそうとう深いらしく
「ずどーん」
といった感じで車が落ち込むのです。まったくもう。
オネーチャンはリスト処理の夢を見るか
私は技術畑なので本来接待とは無縁です。しかしすごーく小さな会社だと技術者とはいえ人気商売なので接待に付き合うこともあります。あるいは営業の「いきましょうよ〜」攻撃から逃げられないことがあります。そういうわけでキャバクラに行った事もあります*1。
本来朴念仁なのでこういうところで楽しい会話をするというのはどうも苦手です。いや、若い女性と話すのは嫌いじゃないんですけど、キャバレーとかスナックとか金を払う方が金をもらう人を喜ばすというシステムがいまいち好きになれません。お前ら奉仕しろよ、と思うわけです*2。
ところがあるとき、めちゃめちゃ会話が弾んだことがありました。連れて行ってもらったキャバクラで前に座った女性。
「はー、もう大変なんです」
と、アンニュイ*3な感じです。
「忙しいの?」
「明日レポート提出なんです」
「え?学生さん?」
これがうわさの「女学生もすなる水商売」というやつかと思ったのですが
「いえ〜、研究室のお手伝いなんです」
とのことでぬか喜び。しかし研究室のお手伝いでレポート提出するかぁ?
「へぇ、何の研究?」
「児童心理学なんですぅ」
「ふーん、ピアジェとかパパートとか?」
と、水を向けてみるといきなり目が覚めたような表情に。
「エー?何で知ってるんですか?ひょっとして児童心理学専攻?」
「いや、技術屋。パパートは昔LOGOが流行ったときに『マインド・ストーム』読んだよ」
「キャーっ何で何でぇ?何でLOGOとか知ってるんですかぁ?」
と、大胆に胸のところが開いた服でぴょんぴょんはねながら聞いてきます。周囲を取り残してプログラム言語の、それもリスト処理系言語で大盛り上がり大会。おじさんも若い頃はねぇ、プロ言*4マニアなどと名乗ったものさ。マイナーな言語が好きでねぇ。LispとかForthとかAPLとかSmalltalkとか…
「もう、ここの女の子達にどんなに大変か説明してもぜんっぜんわかってくれなくてぇ。こんな話したのお客さんがはじめてぇ!」
「あはは。俺もキャバクラでこんな話したの初めて。」
と、いったようなことがあったわけです。
某所で懐かしいパパートの名前を見たので思い出しました。そうかそうか、Squeakとかやってるとミニスカートからむっちりした脚が覗くお姉ちゃんとなかよくなれるんですね(違)。レベルの低い話題で申し訳ないのでリファは無し。
イラク報道
- 「オランダ軍と自衛隊に告ぐ」 初めてサマワのデモ言及:これがasahi.comの14日の記事。
- 人質解放「うれしい」=サマワ陸自、市民喜びの声:これは時事
- 邦人解放を喜ぶサマワ市民「自衛隊も活動できる」:yomiuri online
どっちなんだよ。自衛隊は嫌われているのか?喜ばれているのか?で、読売のデモ記事には自衛隊反対はないですね。
ところでasahi.com
陸自派遣部隊は、邦人人質事件が明らかになった8日、邦人記者らに宿営地への避難を要請。当初は現地スタッフも含め約20人が避難した。今回、退避したのは外務省の呼びかけに応じた4社の記者。
朝日新聞は、事前に記者をサマワから引き揚げていた。
ふーん。朝日の記者はサマワにいなかったのね。まぁイラク人だって一枚岩じゃないだろうから虚報だとは思わんけど、今回の事件は新聞の偏向加減がはっきりしていて面白いです。ボストン脇見運転はあまり政治的なことは書きたくないのですが、今回の事件はいろいろ考えたので。