古いスマホをバイクのナビとして使う

使わなくなったスマホをバイク用のナビとして使ってみたところ、非常に具合が良かったので記しておきます。

この方法は、盗まれるとダメージの大きなスマホをハンドルにマウントしなくても良いことが利点です。

スマホのナビアプリはツーリングの際に非常に重宝します。私の場合、

  1. あらかじめ行きたいところをカレンダーにリストアップしておき
  2. スマホ上でカレンダーをクリックして場所を地図に表示させ
  3. 経路案内をさせる

という使い方をしています。Bluetooth接続したヘッドセットから案内を聞くことができますし、ハンドルマウントによって画面も見ることができます。ハンドルマウントにはUSB充電器も備えていますので電池切れも起こしません。

この方式の最大の問題はスマホの盗難リスクが高いことです。現代においてスマホは各種サービス端末としてだけでなく、個人の認証手段としても重要です。このスマホを盗難や破損のリスクの高いハンドルマウントで利用し続けることにはどうしても不安があります。

そこで、使わなくなった古いスマホをナビとして使うことにしました。ポイントはSIMカードを入れずに使うことです。ナビ用の古いスマホGoogle Mapには、あらかじめ行動範囲の地図をオフラインマップとしてダウンロードしておきます*1。そして、懐のスマホとはBlueetoothのPAN機能によって低速インターネット接続しておきます。

これでナビ用のスマホは経路の混雑情報をリアルタイムに受け取りながらナビを行うことができます。ナビ用と電話用のスマホはそれぞれメディア用プロファイル(A2DP)と電話用プロファイル(HFP)でヘッドセットと接続できます。私のSENA製ヘッドセットはプロファイルごとにペアリングできるため、うっかり電話用スマホにメディア用プロファイルで接続するような心配も不要です。スマホ間はBluetoothのPANによるテザリングを行っています。この方式はWi-Fiよりも消費電力が小さいため、懐に忍ばせた電話用のスマホの電池の減りを抑えることができます。

使った感触は快適の一言に尽きます。走りだす前にスマホ間のPAN接続の確認が必要ですが、そのわずかなひと手間で盗難によるリスクが激減します。古いスマホにはセキュリティの問題がありますが、その辺に気を使う*2ことで快適にバイクでのナビを活用できます。

バイク用ナビの接続図

*1:地図データは大したことないので、ダウンロードしておかなくてもおそらく実用できる。

*2:ナビとカレンダー以外には使わない

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