幻覚を見たことがある

あれは大学の部活の夏合宿。夜間行軍と称して一晩ぶっ続けで歩いたときです。前を歩いていた先輩が、「おい、魚が泳ぎよるぞ」と隣の先輩に突然言いました。指差しているのは目の前の歩道です。きれいにコンクリートで舗装された歩道。私は何の根拠もなくそのとき先輩が見たのはヒラメだと考えました。「先輩疲れてるなぁ」。
で、間髪おかず今度は私の前にきれいにそろえておかれた透明なサンダルが。「あ、透明なのに見えている。これはビニールだな。って幻覚!」と我ながらびっくり。寝入りばなの、考え事と夢の境界が溶けて行くようなそういう感覚でした。

/* -----codeの行番号----- */