それほど当たり前じゃない

岸田は、この世の中につまらない本があるなどとはかんがえもしなかったのだという。かわりに岸田はこうかんがえていた。本というものが、人手と時間をかけて作られている以上、その中には有意義な内容が込められているに決まっている。

英単語においてタイプの頻度が高いアルファベットの組み合わせを、あらかじめ近くに配置したのだ。わたしはおもわず、「この配列は、英文をタイプしやすいように、工夫してあるぞ。ぜったいにそうだ」と叫びそうになった。あたりまえである。

多分もう、多くのブックマークやトラックバックで指摘されているでしょうし、何より御本人が驚きの声を上げていると思いますが。QWERTYキーボードは、英語を打つ上で効率が悪くなるよう調整されています。初期のタイプライターでは近接するバーをあまりにも早く連続してたたくとバーが絡み合ったからです。そういったことから、QWERTYは英文をタイプしやすいとはいえない配列です。
後に現れたDVORAK配列のほうがより合理的に、つまり高速にタイプできることが実証されていますが、QWERTYに占有されつくした市場を奪うことは出来ませんでした。

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