細かい作業のお供

目が悪くなり始めたのは40代の初めのころです。

それまで読むことができていたICの刻印が読めなくなりました。職場で若い人に刻印を読んでもらったあたりが始まりです。

 

ちょうどそのころ自分で基板を作り始めたので、細かい作業が必要になりました。会社で使っていた双眼正立顕微鏡は非常に読みやすかったのですが、ちょっと個人で買うことのできる値段ではありませんでした。そこで、オークションで中古品を1台購入しました。

当時、研究所の閉鎖ラッシュでもあったのか、わりと中古顕微鏡が出回っていました。私の双眼顕微鏡は新品で買えば20万円くらいするものだと思いますが、あちこちガタが来ていることもあって3万円で落札したものです。それでも、視野には非常にくっきりと作業対象が広がります。購入して10年以上経過し、最近では活躍する機会が増えてきました。

下の写真は接眼レンズの上にスマホをかざして撮影したものです。アイポイントが高いのでスマホと接眼レンズの距離の調整が難しいですが、XYZ方向の位置がきちんと合えば、このように綺麗な写真を撮ることも可能です。

今の顕微鏡なら、写真を撮るためのアダプタが別についていますね。

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顕微鏡で見る電子部品

もう一つ、作業用のルーペも数年前に購入しました。こちらは顕微鏡を引っ張り出すほどでもない気軽な作業のために購入したものです。ちょっと拡大率が低いかな…と思いましが、最近では視力がさらに低下したため、以前なら裸眼で鼻歌交じりだったような作業でもルーペのお世話になっています。

照明付きのルーペですが、照明は最初の1回だけ使い、あとはZライトで光源を調整しています。ルーペは気軽ですが、火事の心配があるので、それだけは顕微鏡より気を使いますね。

下の写真は水晶振動子の金属パッケージの刻印を読むために、ルーペの上にスマホをかざして撮影したものです。顕微鏡よりも撮影は楽です。ブログサイズに縮小しているので読めませんが、原寸なら25.000とはっきり読むことが出来ます。

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虫眼鏡で見る電子部品

どんどん目が悪くなっていますが、まだ10年くらいはこうして遊ぶことが出来そうです。

 

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