33年前のセーター

などと言うものが実家から送られてきました。編んだのは母。私が10歳くらいのころですから、編み物の面白さを覚えて、それこそ憑かれたように編んでいたころのものです。が、これは私のために編んだものではありません。
今でも付き合いのある友達に請われて、その方の姪ごさんの結婚祝いに編んだとか。ところが、30年くらいたって「もうあいたから」送り返されてきたとか。この辺の言葉遣いのつっけんどんさは、我が家では神経を逆なでするようなものでもないので、実際にどんなやり取りが行われたかは謎です。言っちゃ悪いが年寄りの考えることは分からん。話からすると、そのお友達とは別に何もいさかいは無い様なので、たぶん「あ、そうね」くらいなのでしょう。
が、なにせアラン編みです。母が編んでいたから私は知っていますが、このアラン編みというのは膨大な作業の上に成り立っている物でして、編んだほうとしては送り返されたからといってそうそう解く気にもならないようです。
そんな訳で、「着てくれるお友達にあげて」と送られてきたわけです。女物のセーターが。クリスマスの近いこの時期に手編みのセーターを女性に渡すという妙なシチュエーションに苦笑しながら打診中。
断られたら友達の娘さんに譲ろう。

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