I have to go

イスラエルのホテルでもそうでしたが、こちらのホテルではびっくりするほどかわいらしい女性が部屋の掃除をしています。こんなところで掃除なんか*1していないでハリウッドに行けばいいのにと思うのですが、行ったら行ったで「うーん純情可憐って流行らないんだよね。脱いでみる?」とか安っぽい監督*2に言われたりするんでしょうね。
どうでもいい妄想です。
さて、レストランで朝飯を食べるときによくコーヒーを注いでくれる女給さんがいます。どんな感じの方かというと、飛行機で見る映画に出てくるタイプ。カレッジの放課後、みんなが楽しそうに部活をしたり、デートの話をしているとき、急ぎ足で帰ってカフェでバイトをしているタイプ。
いつも少しうつ向き加減で、明るい話題に入れない自分を意識しています。ところが、ある日ラグビー*3の友達からダンスパーティーに一緒に行ってほしいと誘われます。
「私なんて」
「君と行きたいんだ」
しかし彼は絵に描いたような好青年。自分とつりあうとは思えません。
「もっとかわいい子と行けばいいのに」
「わかってないね。君はとってもチャーミングだよ」
などと言われ、困った様に微笑みながら、すこしうつむいて髪をなおす、そんなタイプです。
どうでもいい妄想です。
さて、その女給さんが顔を覚えてくれたのか声をかけてくださいました。
「週末はいかがでしたか?」
「博物館に行きましたよ、そこの。」
「ホテルの前の博物館?」
「そうです。すばらしい博物館です。」
「まあ、私も行かなきゃ」
この、「私も行かなきゃ」にしびれましたね。I have to go。社交辞令で始まった会話をきれいに終わらせるすばらしい言葉です。I have to go。英国まで来て何にしびれてるんだか。
写真は、散歩の途中で偶然見つけて目頭が熱くなったスコット極地研究所。

子供のころに偉人伝ばかり読むと涙もろい大人になります。お母様方はくれぐれもお子さんに与える本に気をつけてください。

*1:問題発言

*2:ロン毛、濃いひげ、イタリア系

*3:ここ重要

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