天体写真

ここ最近、あちこちでHubble Heritageプロジェクトの写真が話題になっているのを見かけます。このプロジェクトは15分ごとに観測時間がびっしり埋まっているといわれるハッブル宇宙望遠鏡のわずかな空き時間を使って広報・啓蒙用の天体写真集を作ろうというものです。多くの天体は一回の撮影で撮り切れないほど大きかったり、あるいは暗かったりするので同じ天体の方向に何度も望遠鏡を向けてデータを集め、後で合成します。
さて、これとは別に紹介したいのがRobert GendlerというおじさんによるWEBサイトです。

この人、米国コネチカット州に住む物理学者ですが、自宅の庭の望遠鏡で天体の写真を撮って公開しています。このおじさんの写真はあまりにきれいなために商業利用されたり、商品として売っていたりします。ともかく、この一枚をご覧ください。

これを見たときにはびっくりしました。天文台で撮った写真よりきれいです。天文台はきれいな写真を撮るのが目的ではないですし、アンドロメダ座の大星雲のような巨大な被写体を撮っていると観測時間がもったいないのであまりきれいな写真にならないのは仕方ないかもしれません。たとえばすばる望遠鏡のギャラリーにある写真も、もっぱらその解像度を誇示するのが目的で、全景には興味がないようです。
きれいに撮るのが目的ならアマチュアにもこのくらいできるという見本です。もっともアマチュアがほいほい買える機材ではないですが。

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