買い物遠征

さて、会社の近所の小さなモールに行きました。ちょっとてこずったものの、何とか目指すCDを見つけ出すことが出来ました。ここで異様なことに気がつきます。かかっている曲が変なのです。
探しているときにも少し違和感を感じたのですが、いざ探し物が見つかるととたんにその曲の異様さがのしかかってきました。
すごく下手なんです。歌が。
(うわ、下手)
と思いながらもレジに向かうのですが、だんだん居心地が悪くなってきました。歌のほうは当然英語ですが、ここまで下手な歌は明石家さんま以来かもしれません。いや、多分それ以上です。
だいたいどうしてこんな下手な歌を流しているんだ!と疑問が膨れる中、一方で別の疑念も浮かびます。はたして本当に彼は下手なのでしょうか。実は私の音感がおかしいだけとか*1。すると、列の前に並んでいた女性が連れの男性とひそひそと言葉を交わしながら笑いをかみ殺しています。
よかった、本当に下手なんだ。
しかしいったんそう認識すると、今度は笑いをこらえられなくなりました。ぬかみそが腐りそうとか、鶏を絞めたようなとか、古典的な表現が頭の中に浮かんできます。「キング何とかとかんとか」という恐ろしく演奏がへたくそなバンドの音楽が一時期話題になりましたが、ひょっとするとそれ以上かもしれません。
とうとう、真顔を維持できずに列から離れてしまいました。だめです。到底このような劣悪な環境で正気を保つことは無理です。このままいれば大爆笑してしまうことは見えています。ものすごい敗北感を味わいながらCDを元の棚に。そして逃げるように店を出て行きました。仮にもブログらしきものを書いているなら、歌っているのが誰かを確かめてさらし者にするくらいのことはやりたいのですが、正気を保つことすら難しい状況なのです。
なんか負け犬気分の夕暮れでした。
あ、CDは対面のBest Buyで買いました。なかなかいいですよ。

*1:私はそれを否定できない種類の人間です

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