イトカワの軌道

JAXAからイトカワの軌道についての考察が発表されています。
イトカワは地球に3年に1度接近する軌道を取っています。このような状態をイトカワと地球の軌道が共鳴関係にあるといいます。イトカワの将来の位置は軌道計算から求めることが出来ますが、地球以外の天体による微小な影響が積もり積もっていくため、200年程度までしかわかりません。
そこで、イトカワに近接した軌道を幾つもつくり、それを初期値としてシミュレーションを行った結果が掲載されています。

次に、イトカワの未来ですが、1億年以上の期間に渡って統計的な手法で計算を行ってみました。その結果、イトカワの「運命」は、太陽と衝突するか、水星・金星・地球・火星と衝突する可能性が高いということが分かりました。

ああいう軽い天体は他の天体の影響で軌道が不安定になり、他の天体に衝突するという最期を迎えるわけです。地球に衝突する確率は1万年に1回程度のものです。つまり、衝突する可能性はあるわけです。
が、200年先まで大丈夫ですから我々が気に病む必要はありません。

ハラビロカマキリ

出身地は100万都市とはいえ、当時は子供が「探検」する空き地も多く背の丈くらいの木質化したセイタカアワダチソウの枯れ藪などがあちこちにりました。冬にそんなところで遊ぶとカマキリの卵を見つけたりしてうれしかったものです。
そのあたりで捕まえるカマキリといえばチョウセンカマキリと相場が決まっていましたが、子供というのは普通は手に入るものには夢中になりません。図鑑の中でオオカマキリを押しのけ、なによりあこがれたのがこのハラビロカマキリです。
ずっしりと安定感のある大きな腹部に、カマキリ特有の細くて硬い胸部、勝負師*1を思わせる顔つき。当時カマキリを最強の昆虫だと思っていた私はいつも図鑑のそのページを開いていました。

翻って、昨週末、家人に発見されたハラビロカマキリは冬を眼前にして息絶える寸前だったのかもしれません。弱々しい動きに最強の雰囲気はありません。いえ、たとえ元気であっても、この年になるとカマキリの腹部は柔らかくておいしいんだろうなと鳥や他の昆虫の視線で見てしまいます。そして危機に際して威嚇の姿勢こそとりますが、その緩慢な動きはハチなどに比べると見劣りします。
もちろん、食うか食われるかは油断のならぬところ。あるときはカマキリがハチに食われ、あるときはカマキリがハチを食います。そんなことを考えながら、意味も無くトウガラシの上でポーズを取らせて見ました。
カマキリの南蛮漬け。まずそぉ。

*1:というか、横山やすし

先を越された

キヤノンから無線LANつきのデジカメが発表されました。最大の特徴は、PCからのリモート撮影が出来る点です。

同社では「猫の出産などを被写体に無用の緊張を与えずに撮影できる」としている。インターバル撮影も可能。

この手の製品はメーカーからは出ないと思っていました。だって犯罪に使ってくださいといわんばかりでしょ。そのうち自分でリモート撮影装置を使って凧から空撮、なんて考えていましたので先を越された感が強いです。
製品ページによると通信距離30mだそうなので、凧による空撮向きじゃないですね。鳥の餌付けとか、師匠が怒りそうな流行があるかもしれません。

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