タウシュベツ川橋梁のツアーに参加してきました。
この橋梁に接近するには
- 林道のゲートの鍵を借りて車で行く
- 徒歩で林道を歩く
- ツアーに参加する
方法があります。ゲートの鍵は「1分30秒のバトル」だそうで、旅行先で思いついて借りられるようなものではありません*1。林道を歩く方法はネットでは紹介されていますが、現地では皆さんが皆さん言葉を濁しながらやめろと言います*2。当初歩く気満々だった我が家ですが、現地で諭されてあっさり引き下がりました。
さて、ツアーですが、思いのほか実りがありました。なによりガイドが詳しいため、ツアーの間全く退屈しません。話を聞くうちに車は現地に到着し、旧士幌線の鉄道跡を少し歩いて橋へとたどり着きました。
橋梁は以前から現地の方には知られていたものの、JRのポスターに採用されて人気が爆発するまでは何の規制もなくアクセスできたとのこと。人気が出た後もしばらくはきれいな形を保っていたものの、ここ数年急速に崩壊が進んでいるとのことです。
私たちが訪れたのは10月の下旬になったばかりの頃ですが、例年ならこの時期は首まで水に漬かっているそうです。今年は水不足でダムの貯水が後手に回っており、観光客にとってはラッキーなことに秋に入ってからも眺めることができていました。冬季の暖房需要にこたえるためのダムなので、発電所では気をもんでいるとのことでした。
むき出しになった内部には大きな丸石や砂利が詰められています。橋梁自身は「国立公園内に放置された廃棄人造物」だそうで、行政的には微妙な扱いだという話が面白かったです。
旧士幌線は国鉄が廃線にした後しばらく放置されていたものの、その後地元に破格の値段で譲渡されたとのことです。タウシュベツ川橋梁のほかにもいくつか旧士幌線の遺物を見ることができました