ライスカレーとカレーライス

こういうどうでもいいことになると頭が冴えます。そりゃーもう、仕事中の41.42%増しくらいで。
ライスカレーとは何かを考えるときに、比較対象をカレーライスにおいて何が違うかを考えると結論を誤ります。この場合、ライスカレーをいったんカレーライスと別のところにおいて、言葉の問題として同種のものを並べてみるとわかりやすいでしょう。

カレーライスの親戚

字句で考えて見ましょう。これは簡単に挙げられます。

マイクロソフト風にいえばCurry Xですか。これはXという食べ物にカレーをかけた料理だとわかります。

ライスカレーの親戚

これは字句による分類の隗としてさらに3群に分けられます。まずは第一群:

  • バーモンドカレー
  • ゴールデンカレー
  • ククレカレー
  • ボンカレー

これらは頭に商品名を形成する修飾子が冠せられているだけです。「ライス」がどこぞの食品会社、あるいは商社の商標だとは聞いておりません。したがってライスカレーはこの範疇に入りません。
次に第二群:

  • チキンカレー
  • ビーフカレー
  • シーフードカレー
  • サザエカレー

以上のX Curryはカレーの具としてXを入れているものです。チキンカレーおそらくは「チキンカレーライス」の短縮形で、チキンカレーがライスを修飾します。修飾関係を明確化すると(チキンカレー)ライス。もしライスカレーをこの群に入れるとすると、ライスカレーとはライスをカレーの具としてことこと煮立てたものをご飯にかけた料理となります。私はこの仮説に与しません。
第三群:

  • カツカレー
  • コロッケカレー
  • ハンバーグカレー

これだ!第三群はご飯の上にXをおき、更にその上にカレーをかけるものです。カツカレーはおそらくは「カツカレーライス」の短縮形であろうことは第二群と同じです。しかし、カツがカレーライスを修飾しており、明確に表記するならばカツ(カレーライス)となります。上記二群に属さない以上、ライスカレーはこれに属すと考えるのが妥当です。
すなわちライスカレーとは次のようなものに違いありません。

ライスカレーとは、ご飯の上にライスを置いてその上にカレーを置いたものである。正式表記はライスカレーライス。

完璧。一般のライスカレーはご飯の上にそのままご飯を乗せているため、保護色となってカレーライスとの差がわからなかったのです。カモフラージュ。by 柏原芳恵

ライスカレーの今後

食の多様化というか、末期のアンモナイトを思わせる過剰進化を見ていると、ライスカレーがこのままの状態にとどまっているとは思えません。以下のようなバリエーションが出てくると思います。

  • ご飯の上におこわを載せた「おこわカレー」
  • ご飯の上に赤飯を載せた「赤飯カレー」
  • ご飯の上におにぎりを載せた「おにぎりカレー」
  • ご飯の上にチャーハンを載せた「チャーハンカレー」
  • ご飯の上にお餅をのせた「おせちもいいけどカレーもね」
  • ご飯の上にインディカ米を載せた「インドカレー
  • ご飯の上にタイ米を載せた「タイカレー」
  • ご飯の上におはぎをのせた「おは…

まだまだカレーから目が離せないぜ!

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