くりさげ?けたさげ?

ゆえあって"borrow"の訳語を調べています。ディジタル減算回路で0から1を引くときに上のビットから借りてこなければなりません。これを英語でborrowと呼ぶのですが、はてどう訳したものか。加算器の場合に1と1を足したとき上のビットに足すことを"carry"というのですが、これは「桁上げ」という訳語が定着しています。では「桁下げ」でしょうか。どうもすわりが悪いです。
そもそもCarryに「桁上げ」をあてていいのかという疑問があります。小学校で二桁の足し算を習ってから30年以上経つので記憶が定かではないのですが、「くり上げ」ではなかったでしょうか。で、引き算のとき上の桁から借りてくるのが「くりさげ」です。違いましたっけ。
そもそも、「桁上げ」で検索すると2進加算器がどっとヒットするのに対して「桁下げ」で検索するとMS Excelのページばかりヒットします。これはいったいどうしたことでしょう。そういったページを読んでいるうちに小学校で「桁上げ」「桁下げ」を違う意味で習った気がしてきたのですが、もはやそれが何か思い出せそうにありません。
数学訳語表など当たってみましたが、現代数学に従事する方々は二桁の足し算用語などにかまう暇などないらしく、見つかりません。
もうお手上げです。悔しいので締めくくりにフランシス・ベーコンの死後見つかったノートから引用します*1

ああ、名がなんだというのです。"Carry"の訳語が「桁上げ」だとも、「くり上げ」であっても、意味に変わりがないという驚くべき証明を私は行いました。しかしそれを書くには余白が少なすぎるのです。

*1:すいません、今日悪ふざけ多すぎ

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