ハラペーニョ収穫

家内が育てていたハラペーニョが収穫の時期を迎えました

Pentax K-5, Sigma 70mm DG Macro
丸々と肥え太っています。まだ花の時期は終わっておらず、一夏収穫が続くでしょう。
「雨が降らないと辛くなりすぎるの」
と心配していますが、なぜ辛くする香辛料が辛くなりすぎると心配するのか、ちと不思議なところです。

ドライブレコーダ物色中

自家用車は持っていないのですが、レンタカーを割と使う機会が増えたのでドライブレコーダを物色しています。
当初は窓に直接固定するタイプを探しました。調べたところ価格と機能のバランスでケンウッドのKNA-DR350がよいなと見当を付けていました。

この製品は西日本のLED信号器の記録にも対応していますし、GPSもついています。
LED信号器は地方の電源周波数に同期して点滅しており、そのため画像フレームレート30Hzで記録すると60Hzの点灯がちょうど同期して信号の色が記録されないことがあります。この製品は記録フレームレートが27.5Hzですので、50Hz, 60Hzいずれの地域でも問題ありません。ただ、欠点としてマウントに吸盤オプションがないことが挙げられます。通常、吸盤オプションはそれほど必要とされないのですが、私はレンタカーでの使用が目的ですので、シールは使えません。
海外のMio MiVue 5シリーズがOEMらしく、そこから探せば吸盤はあるのですが、ちと面倒です。
一方、ルームミラー一体型もあります。この製品はルームミラーマウントですので、吸盤の心配をしなくて済みます。また、GPSを内蔵しなければもっと安い製品もあるのですが、レンタカー前提ですので時計用バックアップ電池がいつ切れているとも限りません。私の場合ドライブレコーダーは事故時に正確な記録を録ることが目的ですので、時刻は自動取得してくれたほうが助かります。
欠点としては車のミラーに装着している夜間の眩舷機能を使えないことです。一応、表面を処理して眩しく無いようにしているようですが、手動で切り替える型ほど効果的ではないようです。
最近のドライブレコーダーは接近警告や駐車時の自動記録機能などがあるようですが、いろいろ不具合もあるようです。私の場合それらの機能は不要ですので主機能だけ使うことになりそうです。

shotgun再び

先日、映画『荒野の決闘』を見ていたら、shot gunと言う言葉が聞えました。
字幕では「ツーソンへ行け」となっているのですが、どうも"riding shotgun to Tucson"と言っているように聞えます。調べてみると、確かにそのセリフは"Morg's driving shotgun to Tucson"(モーグは馬車でツーソンまで行け)でした。

以前、こんなエントリを書きました

もう、12年前ですか。ちょっと信じられないです。それはともかく、本当に西部劇で使われていた言葉だったんですね。疑問を持って12年経って、ようやく実際に使われるシーンを耳にした言葉でした。

外国と電話会議をする場合のちょっとしたヒント

長いこと外資系技術企業のFAEとして働いています。
これまで数多くの電話会議に参加し、(こうしたらいいのに)と思う事も多々ありました。そこで、この経験がいくらかでもどなたかの役に立てばと、自分なりの電話会議のこつを書くことにします。ここに書くのは「技術系外資企業と日本企業の電話会議で、外資企業日本オフィスのFAEが立ち会う場合」の経験に基づくものです。個人的経験ではありますがその中で普遍的だと思うものを取り上げます。
なお、ここに書くことはどなたかの、あるいはいずれかの企業への批判ではありません。私の実名を知っていて、自分のことが言われていると思う人も居るかも知れません。しかし事実は、長い間違う人達によって繰り返されてきた事から学んだ事でしかないのです。

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自室の模様替えを計画中

自室の模様替えを計画しています。
主な理由としては作業性の悪さです。知っての通りちょこちょこ電子工作のまねごとをしているのですが、その際の作業台はちゃぶ台です。それ自身取り出すことは苦痛ではないのですが、そのたびにオシロスコープを引っ張り出したり、収納していた電子装置(工作中)を出して展開するのがだんだん苦痛になってきました。飽きっぽいたちですが、細々とそれなりに続いている趣味ですのでなんとかしたいところです。そこで、模様替えを考えることにしました。
欲しいのは、PC机と一体化した作業台です。現在PC机が余りに手狭になっているのでその拡張の意味もあります。

  • 長さ160から180cmほしい
  • 奥行きは出来れば75cm
  • 天板高さは65cm以下

横長の机にしておけば、椅子をずらすだけで作業空間に移ることができます。作業空間にはオシロスコープと顕微鏡を普段から置いておくことが出来ますし、最近弱くなった視力の補助として購入を考えているZ-LIGHT Z-37LSL シルバー Z-37LSLを設置することも出来ます。
このあたりの荒っぽいアイデアから始まっていろいろ情報をあさってみましたが、何より問題になったのが脚の長さです。日本の家具は机の高さ、あるいは脚の長さが70cmになっており、PC机としては高すぎます。天眼鏡を使う上でも眼と机の間にある程度距離を置きたいため、最終的に既存の机はあきらめました。DIY用に600mmの脚を売っているので、それを使う予定です。
さて、これで設計に取りかかれそうなものですが、家内から指摘が入りました。そんなに長い机は窓をふさぐため、ブラインドの手入れが出来ません。
そういうわけで、レイアウトの変更はさらに大規模になりそうです。現在、二竿ある本棚をあきらめて、窓下に低い本棚を設置しようかと思っているところです。

あらびっくり!携帯電話がぴかぴかに

携帯電話のガラスには保護シールを貼るのが常識です。
電話を買ってきたら真っ先に行うのがシール貼り!と言う方が多いのでは無いでしょうか。ところが私はというとシールを貼りません。随分前に買ったNokiaのN73には始めの頃こそ貼っていましたが、あとからなんだか馬鹿馬鹿しくなってはがしてしまいました。以来、シールは貼っていません。携帯電話のガラスがいかに強いものであるかは新製品発表のたびに強調されていると言っていいのですが、皆さん信用していないんでしょうね。
さて、シールとは関係ない話ですが、スマートホンは画面にタッチして使う製品なので、指の跡が残ります。そっちのほうも大して気になるわけでは無いのですが、時折ハンカチでぬぐいたくなることは事実。ところが、最近発見がありました。
携帯電話を背広の胸ポケットに入れておくだけでガラスがぴかぴかになります。
歩いているうちにこすれて布で磨かれるのでしょう。前に使っている機種はフラップ付のケースに入れていましたのでポケットに入れても何も起きなかったのですが、新しく買った携帯電話はバンパーを装着しています。そのため、全面ガラスが直接ポケットの布に当たっているのでした。
ポケットから取り出す度に綺麗に指の跡がぬぐわれていて、なかなか気持ちいいです。

ブラックホール連星系

重力波が直接観測されたというニュースが飛び込んできました。

今朝、ワシントンDCの全米記者クラブで、Caltech - MIT - LIGO の共同記者会見が開かれ、ブラックホールの連星が合体するときに放出された重力波の直接観測に成功したとの発表がありました。

すでにあちこちで解説されているとおり、重力波アインシュタイン一般相対性理論から導き出される現象で、100年前に予想されていました。一般相対性理論は多くの予想をしており、それらが悉く観測で裏付けされています。中には水星の軌道といったそれほどなじみのない世界での観測により正しさが証明された予言もあれば、GPSのように生活に密着したところで正しさが証明された予言もあります。
相対性理論が生み出した予言のうち、とりわけ直接観測*1が難しいといわれてきた重力波が観測された*2ことで、どうやらこれまで観測できなかった宇宙の領域を観測する方法が拓けそうです。
さて、今回観測されたのは「連星系をなすブラックホールの衝突」でした。ブラックホールは巨大な重力を持っているため、高速で公転すると重力波を放ちます。重力波はエネルギーを持ち出し、結果的にブラックホールの公転速度が落ちます。公転速度が落ちると公転軌道の半径は小さくなり、結果的に公転周期が短くなります。
こうして自らの公転によってエネルギーを失ったブラックホール連星系は最終的に距離が近くなりすぎて合体してしまいます。
リンク先ページに観測された重力波の波形が示されています。これを見るといくつか特徴的な事がわかります。

  • 振幅は数十ミリ秒の間に急速に大きくなり、一気に小さくなっている。
  • 小さくなったところで(たぶん)ブラックホールが合体している。
  • 波の周期はどんどん短くなっている。
  • 波が極大になったときの周期はだいたい5ミリ秒位
  • 観測にかかったのは200ミリ秒位に見える

この振動がそのまま公転を表しているのなら、公転周期は最終的に5ミリ秒になったと思われます*3。二つのブラックホールの質量はそれぞれ太陽質量の36倍、29倍だそうでそのような大質量の物体が周期5ミリ秒で公転するとは想像を絶する話です。
さて、想像を絶するだけでは面白くないので、ちょっと計算してみました。太陽質量の36倍、29倍のブラックホール連星系はどのように運動するのでしょうか。
ネットで探してきた天体の公転の式を元にEXCELで計算しました。連星系の場合、星が系全体の重心を挟んで回転します。この表では、太陽質量の36倍、29倍のブラックホールが系の重心の周りを公転しているとして、軌道の長半径の和と公転周期の関係を調べました。両者の軌道が円であると考えて、互いの距離と公転周期の関係と考えてもいいでしょう。

道長半径の和 公転周期 コメント
1天文単位 45日 太陽と地球の距離
38万km 500秒 地球と月の距離
6000km 1秒 地球の半径
300km 11ミリ秒 東京から名古屋

さて、太陽質量の36倍のおよび29倍のブラックホールは、それぞれシュヴァルツシルト半径*4が110km、90km程度になります。
つまり今回の観測では、「東京-名古屋程度に離れた直径100kmのブラックホールが、公転周期10ミリ秒程度で運動している」ということのようです*5
観測されたブラックホールの衝突では、重力波の放出によって太陽質量数個分のエネルギーが持ち出されているようです。まったく目も眩むような話です。
ところでこの規模のブラックホールはこれまで観測に引っかからなかったそうで、そういう意味で今回の観測は新しい観測対象を天文学に付け加えています。トップ争いに敗れたとはいえ、世界でいくつかの重力波観測施設が建設されています。これらが本格的に稼働すれば、これまで想像もしなかったようなことが次々と明らかになるのでしょうか。
追記
ブラックホール近傍の力学は相対論を使うべきなのですが、このエントリの計算はニュートン力学を使ってまいす。あくまでも大雑把な目安と考えてください。

*1:間接的な観測は中性子星連星系の公転周期の変動として、随分前に行われている

*2:これから、その観測が正しいものなのか否か、多くの科学者が調べることになる

*3:連星系のデータなので公転周期は10ミリ秒かもしれない

*4:光が脱出できなくなるとされる距離。いろいろ面倒な話がたくさんくっついてくるが、おおざっぱに言ってブラックホールの半径

*5:ただしこれだけ近づくと、多分ブラックホールは球形では無い

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