苔の回廊

支笏湖の新名所、苔の回廊に行ってきました。

支笏湖は千歳空港に近いことを除くと、周辺に見るべきものが少なく観光地としてはややさみしいところです。その代わりにほかの観光地では得難い静寂に包まれており、休暇の最後に一泊するとホッとする、という場所でもあります。何しろこの巨大な湖への道は、いずれも深い森のなかをくぐっていくような道路ばかりです。

さて、支笏湖には苔の洞門と呼ばれる名所があったのですが、最近崩落があったらしく閉鎖されています。その代わりに別の場所が苔の回廊と名付けられて訪れている人が増えているようです。

人気が出ているとはいえ、まだ観光地としての整備は進んでおらず、アドベンチャー的な気分を楽しめました。現地へ行くには火山灰なのか、溶岩から削られたのか、砂がふかふかに堆積した枯れ川を歩かざるをえず、さらに倒木が何度も行く手を阻みます。最低限のアプローチを確保するためにチェーンソーで倒木を切った場所もありますが、片手の指で足りるほど。ところどころに結ばれたピンクのリボンを頼りに川を上っていきます。

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枯れ川を歩く

こんなところも。倒れてずいぶん経つようですが木は死んでいません。幹から上に向かって枝が伸びて葉が茂っています。

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倒木

さて、現地。いかにも火山性の地形ですね。ここも地面は砂です。当日は雨上がりでしたが、ひんやりした森の中は普段からきっと湿っていることでしょう。岩肌にはびっしりと苔がついていました。

苔が覆う岩も見ものですが、途中の道はこの辺りの深い森を存分に味わうことができる点でも楽しかったです。

時期的なものもあると思いますが、途中、一人もすれ違いませんでした。人気が出る前に行ったほうがいいかもしれません。もっとも、駐車場がないので観光バスで乗り付ける、といったことは難しそうです。

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苔の回廊

さて、今回の旅行は新兵器、Ricoh GR III の初陣でした。ここに掲げた3枚はいずれもGR III で撮影してRAWから現像したものです。ウェストポーチからさっと出して撮影できるため、旅先のスナップ撮影に向いています。なにより、細かい部分の解像度、暗い部分の雑音の少なさなどはK-5を上回っており、技術の進歩を痛感した次第です。