複数のISOイメージによるマルチブートLive USBメモリ

金曜日からちょっと興味を持って、マルチブートのLive USBメモリが可能か調べています。

紆余曲折がありましたが、「GLIMを使えばできる」という結論に至りました。

 GLIMはLinuxで動作するオープンソーススクリプト集で、USB SSDのような外付けストレージ・デバイスにLive DVDのISOイメージを集め、ブートメニューでそれらを選択して起動することができます。

github.com

使い方は非常に簡単です。

  1. USBマス・ストレージをFAT32でフォーマットし、"GLIM"というラベルを付ける
  2. Linuxコマンドラインでインストール・スクリプトを実行する
  3. GLIMストレージのboot/isoの中に、ディストリビューションごとのディレクトリを作り、そこにISOファイルをコピーする。ISOファイルは複数でもいい。
  4. PCを再起動し、GLIMストレージから起動する

インストールスクリプトは引数無し、通常ユーザー状態で実行します。スクリプトはディスクをラベルを手掛かりに探して必要なインストール作業を行います。

./glim.sh

 インストールが完了するとGLIMストレージにboot/isoディレクトリができますので、そこにディストリビューションに応じたサブディレクトリを作ります。例えば、Ubuntuを使いたい時には、boot/iso/ubuntuを作ります。ここにダウンロードしたISOイメージを名前を変えずにコピーします。

複数のバージョンのISOファイルを同じディレクトリに放り込んでも問題ありません。対応しているディストリビューションの一覧は上記のリンク先にあります。

更新が数年前に停止していますので対応ディストリビューションには抜けがありますし、最近の変更にも対応していません。しかしLinuxの設定ファイルをいじったことのある人ならboot/grub下のGRUB2設定ファイルを自分でいじってたやすく拡張できます。

調子に乗って各種ディストリビューションを試してみましたが、Antix Linuxだけは手ごわかったです。このディストリビューションはv17.4は問題なく起動しますが、v19.4はVMWareでもThinkpad x220でもGLIMからの起動中に停止してしまいます。エラーメッセージを調べたところではどうやらBluetoothバイスの検索が怪しいとのことですが、詳細は不明でした。

結局、Antix Linux v19.4は

「いったんHDDにインストールした後にカーネルをv5.1にアップデートし、Live USB Creatorを使って再パッケージ化したISOイメージ」

が手元にあったため、これを使ったところ無事起動できました。本当に引っかかっていたのが何かはわからないままです。

Live CDを試したいだけならVMwareで事足りるのですが、数年前に買って最近お役御免になっていた64GB MSATA SSDの有効利用になりました。

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ブートメニュー。デフォルトは重いのでカスタム化してテキストメニューにした。

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Antix Linux。デスクトップマネージャをXfce4に変更している。

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Arch Linux。Live CDがコマンドラインというなかなかハードなディストリビューション

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KubuntuVMWareだと解像度を変更できない不具合がある。

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Xubuntu。割と軽いと評判。

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Ubuntu。長く使っているディストリビューション

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Ubuntu Mate。この色遣いは好き。

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Void Linux。日本語情報が絶無に近いが、海の向こうには熱狂的なユーザーがいる模様。