CSSを全部絶対寸法で作っちゃだめ

年末の時間を利用してWordPressによるサイトデザインの勉強をしています。といっても、隙間を使ってちょこちょこやっているだけですが、久しぶりにサイトのデザインをいじり回しながらCSSのできの悪さに嘆息しています。
使用しているのはWordPress本体とAndy Blueというテーマ、そしてwp-dTreeというプラグインですが。全体の見た目を決定しているのはAndy Blueで、これはシンプルな構成と品よく収まった色使いが気に入っています。一方で、それを制御しているCSSの内容が気に入りません。フォントサイズや横幅指定の多くが絶対単位になっているのです。CSSのサイズ指定にはたとえばフォントサイズをポイントやピクセルといった絶対寸法で表す方法と、自分を含む要素のもつ固有のサイズに対して何パーセントになるかと言った相対指定があります。
絶対指定の何が悪いかというと、スケーラビリティが無くなるのです。たとえばフォントサイズを例にとると、すべてのフォントサイズを決め打ちで絶対指定すると、いざサイト全体のフォントを大きめにしたいといったことを考えたとき、全フォントサイズを手作業で打ち直さなければなりません。これはまずい方法です。
一つ基準フォントを定めて、すべてをそれに対する相対値として指定しておけば全体の文字の大きさを変更したい場合も1カ所CSSを書き換えるだけで全フォントが連動してくれます。同様にマルチコラムのレイアウトにおいて、本文を置くコラム意外の幅を文字を基準に取っておけば、文字サイズを変えてもレイアウトが破綻しにくくなります。
何年か前、はてなCSSをいじってみたときにも同じ苦労をしたことがあります。パラメータを一カ所変えるだけで全体を制御できるようにしておくってのはプログラマにとっては常識なのですが、CSSを書く人にとってはそうでもないのでしょうか。

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