揚げ足取り

アップル、説明会で「iPhoto 5」のRAWデータ対応などを解説

なお、アップルでは“現像”という言葉を使わず、説明会では“デコード”で通していた。

CCD/CMOS イメージセンサーから入力される生(RAW)データを、他のデバイスで読み取れるフォーマットに変換することを、ユーザーはよく現像といっています。
それを現像と呼ぶことに異を唱えるのはAppleの自由ですが、デコードだと主張するのは間違っています。勘違いもはなはだしい。あえて言えば、エンコードです。

エンコード
生に近いデータ(絵、音)を、より複雑な形式に定められた手段で変換すること。
デコード
複雑な形式のデータを、より生に近い形式に変換すること。

仮にJPEGTIFFではなく単なるRGBに変換することを「デコード」といっているとしても、それはやはり違います。こういう処理はピクセル・パイプラインなどと呼ばれることもありますが、コード化されているデータを戻しているわけではなくて、イメージセンサーの固有の出力を人間向けの形式になるよう色空間やガンマをいじっているだけです。それをデコードとは言いません。Photo Shopによるレタッチをアップルが「それはデコードだ」というのなら、話は違いますが。
本来、アップルってもう少し技術に強い会社だったと思うのですが。上っ面のマーケティングがはびこるとこういう間違った用語を使い出して社員が恥をかくんですよね*1

*1:すんません、けっこう恥かいています。他の人に恥をかかせないようにがんばってます

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