本当にあった怖い話

家の近所にも会社の近所にも乗換駅にも大きな本屋がなかったら、きっと私は発狂するだろうなと思います。でも実際はそんなことはなくて、チャンスがあればすかさず大都市から逃げ出すでしょう。アマゾンLOVE。話がそれましたが、本屋が好きです。いつも本屋に行きます。
最近本屋で気になる本を見つけました。「トランジスタ技術SPECIAL ダイオード/トランジスタ/FET活用入門」。面白そうな本です。半導体企業で技術サポートなどやっていると、視野が競走馬よりも狭くなってしまいます。ですからこういう基本的な本を時々読まなければなりませんし、そうでないとしても基本素子の本は息抜きにはぴったりです。
さて、面白そうではあるのですが財布が寂しくて、という日々が続きました。別に飢えるほど金がないわけでもないのですが、「買おうかな、どうしようかな」と思いつつ違う本を買ったりしていたのです。
ところが…
今日、その本が我が家の本棚に刺さっているのを見つけました。どうやらずいぶん前に買ったまま忘れてしまっていたようです。私は「あの本は買わなきゃ、重要だ」と思って買った本を忘れてしまい、数年後に買うと言う間抜けなことを何度も繰り返しています。学生時代に読んで面白かった「悪魔の辞典」をもう一度読もうと思って買って帰ったら、本棚に二冊あったなどということもありました。
(なんか、前に買っちょったんか)
と、思って本棚から引き抜くと…
本の表紙には「2004 AUTUMN」の文字が。買って一ヶ月も経たないうちに忘れ去っていたのでした。老化をひしひしと感じる、晩秋の一日でした。

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