ビロードツリアブ

脇見運転を読んでくださっている方はご存知のように
「変な虫がいる」
と家人が言うと、大抵はアタリです。
私は「翅が透明な甲虫でない虫のうち、セミでもハエでも蚊でもハチでもなければきっとアブ」という、とてつもなく大雑把な靴べらを使って、知らない虫を次々に「きっとアブ」と判定しています。上の写真も撮影時にアブと考えたもの。しかし、PCで引き伸ばしてみてハタと困ってしまいました。アブに見えません。我が家の判定では「空飛ぶモグラ」。口吻が長いのできっと花の蜜でも吸うのでしょうけど。
結局調べてみたところビロードツリアブと言う変り種でした。いろんな形の虫がいますね。

Pentax *ist Ds, Tamuron 90mm Macro. JPEGモードで連写。
背景が同系色なので虫自身は分かりにくいのですが、土の上には前の年に落ちたどんぐりや、散ったばかりの桜の花びらなどあって、季節感たっぷりです。

ラブラドール・レトリバー

散歩の帰りに喫茶店でコーヒーを求め、表のテーブルで飲んでいるときに褐色の犬が目に入りました。どうやら飼い主はスーパーで買い物中のようで、ひとのまばらな広場の空いたベンチに紐でつながれていました。
あとで調べたところ、ラブラドール・レトリーバーという種類だと分かったその犬は、がっちりとした体つきに引き締まった腹部、形のよい頭部という容姿。一匹で放置されているにもかかわらず、吼えも泣きもせず、ただ、日の光がまぶしいのか柱の作る影に頭を入れてたっていました。毛が短いために皮膚の下の筋肉の形がよくわかり、うっとりするほど精悍な姿です。
やがて現れた女性が紐をはずす間も、おとなしくしており、声ひとつもらしません。最後に小さな籠を渡されるとそれを咥えて女性の後ろをおとなしくついて去っていきました。
きゃんきゃん吼え通しの近所の馬鹿犬とは大違いの姿にしばし見とれました。

/* -----codeの行番号----- */