寒中キャンプ

先週末、朝霧高原でキャンプをしてきました。

単車更新後初キャンプですが、キャンプ機材を積めるように手を入れてきた単車の機能確認的な意味もあります。ついでに言えば冬用に買ったシュラフの確認の意味もあります。

いやー、快適快適。これまで「ツーリングのためのキャンプ」しかしていなかったせいで装備を絞り切っていましたが、テーブルや椅子を単車に積むことができるというのは素晴らしいことですね。外は寒かったですが、シュラフに潜り込めばぬくぬくとしていて苦にならなかったです。

そして確認と言う意味では、「キャンプのためのツーリング」で焚き火が無いのは、夜することがなくて退屈という事がよくわかりました。みんなあんなに薪を買ってどうするのだと思っていましたが、火でも見てないと時間を持て余します。

まだ、積載に余力があります。また、単車に収納があるため、前室なしの登山テントでも春秋はよさそうです。ということで、タープと焚き火台を物色中です。上に金網を置いて調理ができるやつがいいですね。コンプレッション・バッグを買えば防寒用品もまだ詰め込むことができそうです。

もうひとつ。ラジオが楽しかったです。

周りには人工的な雑音減がほとんどなく、おまけに地元には強いラジオ局がありません。夜になると各地のNHKが飛び込んでくるものの、ポケットラジオの貧弱なフィルタでは隣接チャンネルを切ることができず、韓国語中国語入り乱れてがーがーピーピーにぎやかでした。そうそう、田舎の夜のラジオってこんな感じですよね。ナローフィルタのポータブルラジオが欲しいです。

朝になって静かになったものの、強く聞こえるのは名古屋のNHKです。立地についていろいろと思いを巡らせたキャンプでした。

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楚々としたテント付近

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奥の青い点が私のテント

 

脱AmazonとしてのiPad

Amazon依存からの脱却を進めています。

事の発端はこの事件

internet.watch.impress.co.jp

SNSで騒ぎになった事件です。自分の情報が他人から見えているという問題。たちの悪いことに、見えているのユーザーは一部。自分の情報は見えているのか見えていないのか、どのような情報が見えているのか。ユーザーからはわかりません。しかもAmazonからは事故があったという報告はなし。Amazonがこの問題を認めたのは2週間後です。

結局Amazonには行政指導が入っています。

internet.watch.impress.co.jp

日本進出当時は「これがITが切り開く未来か」と賞賛されたAmazonですが、その一方で問題発生時のサポートが悪く、対応も高圧的だという声はユーザーから上がっていました。要するに、勝っている企業による殿様商売です。

また、最近ではAmazonのレビューに関する不正が横行しており、不自由な日本語による星5つレビューがずらりと並ぶ様には苦笑するしかありません。桜を使って敵対的レビューをしている業者が横行しているというのも、本当でしょう。まともなレビューか否かは、レビューの分布が正規分布に沿っているかどうかですぐわかります。

Amazonは便利です。足を棒にしても見つからないものが5分で見つかります。しかしながら、顧客に対して不誠実であり、事実上の闇市と化している企業に黙って金を払い続けていては、私もAmazonの共犯者になってしまいます。もともと日本の小売業に金が流れなくなっていることを気にしていたこともあり、脱Amazonを本格的に進めることになりました。

我が家がAmazonで購入しているものは以下のとおり

  1. 書籍(紙および電子)
  2. 物品
  3. Prime Video

家族と話し合いましたが、どうしてもAmazonでしか見つからないものについてはAmazonで買う、ということで合意しています。

その上で、1.については以前から電子書籍紀伊国屋、紙の書籍は近くの書店で買うようにシフトしていますのでこれはこのまま。かつてAmazonで購入した電子書籍はそのまま利用します。

2.についても以前からなるべく実店舗またはAmazon以外の通販で購入するようにしていました。直近では年末の大掃除に向けて換気扇フィルタはAmazon以外では購入が難しいのでAmazonになるでしょう。

さて、3.です。プライム会員を解約し、FireTV Stickで見ていたPrime Videoをやめたのはよいのですが、Netflixを見たいという需要が我が家にあります。Prime Videoだけ解約してNetflixをFireTVで見続けてもいいのですが、ここに来てもうひとつ先を見ようという話になりました。dplayです。

dplayはディスカバリーチャネルが最近はじめたサービスです。もともと我が家ではディスカバリーチャネルの番組をよく見ていますが、dplayでは大量の番組を無料で開放しています(そのうち有料化も考えているらしい)。故Anthony Bourdain氏の"No Reservation"シリーズや、Jackson Galaxy氏の”My cat from hell”の一部が公開されていることから我が家でもdplayを見ようということになりました。さて問題です。FireTVではdplayを見ることができません(2019/11初旬)。

ということで、格安のAndroidTVを買ってみたのですが残念ながら箸にも棒にもかかりません。もともと無理があるのだと思います。安い携帯電話だって4万円くらいします。同じプラットホームのAndroidTVを1万円以下で買おうなんて虫が良すぎました。反応は遅い、途中でクラッシュする、おまけにNetflixアプリが使えない(これは私の調査不足が悪い)。

万策尽きたと天を仰ぎましたが、ふと思い出して試したのがiPadとの有線接続です。

幸い、我が家にはAVアンプがあるため、前面のHDMIに簡単に接続できます。試してみたらあっさり接続できました。dplayもNetflixも、iPadで使えるAVアプリならなんでもTVとAVアンプにつながったスピーカーで楽しめます。はじめからこうすればよかったですね。

 AppleとしてはAppleTVを使ってほしいのでしょうけど、有線でうまくいっているのにわざわざAppleに頭を下げる必要もあるまい、ということでしばらくはこれで行きます。

古さを感じさせない『ブルーサンダー』

映画『ブルーサンダー』をNetflixで見ました。

公開から実に35年経過しており、ストーリーにもアラが多いと言える映画です。とはいえその主題は古くはなっても、古臭さを感じさせないメッセージ性の強いストーリーが印象に残る作品です。

オリンピック開催を目前にしたロサンゼルス市。エアポリスのパイロットであるフランク・マーフィーは、「素行に少々問題のあるベトナム帰りのベテラン」としての地位を楽しんでいます。事件があれば地上部隊を加勢しますが、平時は望遠カメラ付きヘリコプターを使って女性の部屋を覗くなど、役得に手を出すことに躊躇がありません。そんな彼に市のトップを通して軍からの依頼がまわってきます。超低騒音飛行が可能で、赤外線ビジョン、高感度マイクロホン、ネットワーク機能搭載、視線入力射撃機能付きの最新鋭ヘリ、『ブルーサンダー』のテスト飛行の依頼です。しかし、このテスト飛行は実は直前に起きた市の少数民族保護担当者殺人事件と繋がる陰謀の一部なのでした。

ということで、公開は1983年。世が『オーウェルの1984年』に再注目していた時期でした。この作品では、背景に『少数民族を扇動して暴動を起こさせ、新型ヘリの武力鎮圧能力を市街地で検証する』という軍部の陰謀をおきながら、『テクノロジーによる市民監視への危惧』を重要なテーマとして掲げています。

もちろん主軸はヘリコプターを中心としたかっこいいアクションであり、特撮技術をフルに活かした見どころの多い映画です。超望遠カメラで撮影した、橋の向こうから上昇するブルーサンダーの姿は一度見たら忘れられないでしょう。また、高層ビルを盾にしたヘリコプター同士のガンファイトも、西部劇の歴史のあるハリウッドならではと言えます。

余生をなんとなく生きているだけの主人公が、陰謀を前にした時に正義感を取り戻す、というストーリーも鉄板といえます。

ブルーサンダーの「ささやきモード」は大変奇天烈なものであり、映画のタイトルバックで「この映画の技術はすべて実在のものだ」と表示さた時、世のヘリコプターファンは苦笑したものです。しかしながら、それを除けば、ブルーサンダーに搭載された技術は

  • 赤外線ビジョン→当時から赤外線映像は可能だが、カーテンの向こうの映像を撮ることは今でも無理。ただし、レーダーを使えば壁の向こうの様子に人がいるか否かはわかるようになった。
  • 高感度マイクロフォン→現代ではレーザーマイクロフォンで窓の向こうの会話を聞ける。
  • ヘリコプターから電話→遅くとも90年台中盤にはSMR(日本で言う業務用無線)から一般電話網へ電話をかけることができるようになった。
  • ネットワーク機能→現代では当たり前の技術。90年台後半には日本でもセルラー電話にモデム接続できるようになった。
  • 視線入力射撃→当時から可能

と、それほど的を外していません。ビデオテープの内容を遠隔で消去することは当時は荒唐無稽に感じましたが、今では遠隔データの消去はごく普通のセキュリティ技術です。

ブルーサンダーが描く世界は、上質のSFにおける未来予測のようです。データバンクに個人情報を収めるのが政府だけでなく私企業になった点で、当時考えたよりも悪い未来が来ていると言えるでしょう。

アクションを楽しんでよし、当時の世相を楽しんでよし、と改めて作品の良さを堪能しました。

……テープはマーフィーがガールフレンドごと運べばよかったように思えますが、見せ場を作るためには回り道も必要ですね(苦笑)。

台風19号と神奈川県の貯水量変化に見る治水の重要性

昨晩首都圏上空を通過していった令和元年台風19号"Hagibis"は、台風15号と異なり雨による被害を多く残していきました。昨夜はこの雨をめぐって相模川流域で困難な治水作業が行われたようです。その様子を結果から振り返ってみてみます。

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刑務所の通用門

テレビドラマ『太陽に吠えろ』の再放送を見ていたところ、家族と「犯人が出所してくるシーンの高い塀の刑務所のロケ地はどこだろう」という話になりました。

この番組では非常に高いコンクリート打ちっぱなしの塀の刑務所がよく出てきます。果たして本物の刑務所なのか、それとも何か別の施設なのか。

これまではなんの疑問もなく本物の刑務所だろうと思っていたのですが、高さ3,4m、ひょっとするとそれ以上ありそうな塀です。ちょっと頑丈すぎるかもしれません。と思って調べたところ、同じようなことを調べた方がいらしゃいました。どうやら旧中野刑務所のようです。

tourofancientbattlefield.blogspot.com

wingaea.at.webry.info

正門の保存の動きがあったそうですが、中野区は再検討中だとか。

 さて、いろいろ調べているうちに面白いことに気づきました。

刑務所には大型のトラックの出し入れ用の通用門があり、これが二重扉になっています。当然、脱走防止のためでしょうね。刑務所は全体が厳重な扉の中にあるように感じますが、実際は事務等は厳重なエリアの外にあるようです。考えてみれば当たり前でのことで、刑務所の職員でも刑務官ではない人が囚人と接触しやすい構造はよくありません。

さて、Google Mapで通用門の構造を調べてみました。

むぅ。名古屋は軽快な感じですね(言葉を選んだ)。

東京都町田市縁起

むかし、むかし、今でいう横浜市中心部のあたりや川崎市は全部東京都に入っていました。この地域は東京のベッドタウンという事でずいぶんと栄えたものです。

ところがある日、今でいうセンター南のあたりで火山の噴火が起きて、たいそう人々が迷惑をするという事が起きました。この噴火は長く続き、飢饉で多くの人が倒れたものです。それどころか、ようやく噴火が収まったと思ったら、今度は噴火口の周りがどんどん沈み始め、雨水が溜まってとうとう大きな湖になってしまいました。

困ったのは東京都知事です。復興はしなければなりませんが、お金は払いたくありません。仕方がないのである日神奈川県知事を呼びつけるとこう言いました。

「あなた方神奈川県民は別にえらい人間でもないのに、東京のそばに住んでいるからと言ってたいそうな人物のような顔をしている。こういう時くらい人の役に立つことをして功徳を積みなさい」

そうして、南東京カルデラ湖と名付けられた地域を無理やり神奈川県に押し付けたのでした。

goo.gl

神奈川県知事は困りましたが仕方がありません。結局大金を投じてこの地域を埋め戻し、川崎市横浜市北部を人の暮らせる土地にしたのでした。そうして、たいそう苦労して湖を埋めて作った川崎と横浜は、その後多くの人が移り住んでにぎわったそうです。

今でもセンター南のあたりを囲むように緑地がありますが、これは旧火口の名残です。

goo.gl

さて、外輪山の突端に位置していた町田は、それほど被害が大きくなかったので東京都に残されました。町田市が神奈川県に向かって突き出しているように見えるのは、このためです。このように、町田市はもともと由緒正しく東京都なのであって、

「神奈川県町田市」

などと言って笑うのは見当はずれなのです。

いちごさかえた。

 

収納実験

GIVIのトップケースとパニアケースが揃い、SV650にもフィッティングを装着したのでフルケースで走ることができるようになりました。ということで、収納実験です。

用意したのは以下のキャンプ用具です

  1. テント:1-2人用3シーズンテント。前室あり
  2. テント用下敷き(銀のシート)
  3. クッション
  4. シュラフカバー
  5. シュラフ
  6. コンロ
  7. ホワイトガソリン・ボトル
  8. 三脚椅子
  9. クッカー

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ここにキャンプ道具があるじゃろ

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こうじゃ!

いやー、入るものです。テントは入らなくても仕方ないと思っていたのですが。1から4が写真右、5から9が左に入っています。左のケースはまだ余裕がありますので小物がはいります。

トップケースにはこの他に雨具と寒い時のための防寒具を入れます、余裕で隙間がありますので、贅沢品を入れることができそうです。

  • ターフ
  • テーブル
  • 焚き火台
  • リラックスチェア

うむ。ゆるキャンの影響がもろに出ていますね。私のキャンプ道具はどれも25年以上使っています。というか、あまり使っていませんでしたね。使っていた頃はキャップに行ったら寝る。起きたら走る、というストイックなサイクルでした。

再開するにあたっては、少しは余裕のある遊びにしたいところです。寒くない時期なら1眼レフと三脚も持ち運べるかもしれません。

来週あたりに荷物を積み込んで日帰りで試走の予定です。10月は海外出張があるため、今シーズンは月末頃にリハビリキャンプをやって終わりになりそうです。

 

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