VR本屋

なるほど、これは良いアイデア

VR書店は実際には本がないが、店舗内で来客がウエアラブル端末を頭部に装着すると、目の前に本棚が並ぶ書店を模したVR空間が広がる仕組み。歩いて本を探したり、「立ち読み」したりすることができる。

ここ2年ほど、
「紙の本は控える」
と、電子書籍ばかり買っていました。
結果はと言うと絶望的なくらい読書の幅が縮まりました。Amazonですらまったく本との出会いがありません。知っている本としか出会えないのです。私が使っている電子書籍サービスはKinoppyですが、そちらに至っては泣きたくなるほど酷い有様です。最近のKinoppyのサイト、企画バナーと広告だらけです。担当者を全部左遷した方がいいですよ。
ネットの本屋に欠けているのはよい店員です。棚を管理する人がいないのです。きちんとした考えを持っている店員の作り上げる棚は、実に楽しいものです。最近考えを改めて、また本屋で本を買うようになりました。顔が青くなるほどお金が飛んでいきます。棚に並んでいる本がどれもこれも楽しそうなのです。世の中にはこれほど楽しい本がまだあったかと、なんだか雑誌の怪しい広告みたいな気分でいます。
誰が何といおうと、今後実世界の本屋は減っていくでしょう。すでに町の本屋さんと言える店は、私の通勤圏ではほぼ視界から消え去っています。気が向いたからちょっと本屋に立ち寄って面白い本を物色する。そういう経験はなかなかできなくなっていくでしょう。ですから、コンピュータで仮想本屋を作るというのも理にかなっています。現実世界で体験できないことをコンピュータで体験するのですから。
よい棚を作る店員に利益が回るようにすれば、成功するかもしれません。

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