CDのジッター

meinekoさんのエントリーから、CDのジッターってという話。

CDの読み出しでジッターを問題としていることがありますが、データは時系列に並んでいるんだから、読み出しのときの揺れではなくて問題は、再生時のクロックの正確さではないのですか??

CDのジッターというのは、昔のレコードで言われたワウ・フラッターです。単純なCDの場合、CDの板が回転する速度でそのままビット列を送り出します。取り出したbit列を厳密なクロック速度で整列しなおすのではなく、ビット列を板から取り出す速度そのものをクロックにします。従って、CDの再生サンプル周波数は44.1kHzを中心として揺れ揺れです。この機構に違和感を感じるのは我々が高性能コンピュータシステムの海の中に生きているからでしかありません。
CDは開発が古いので、ランダムアクセスをしないのならばコンピュータ無しで動作するようになっています。そういう工夫の点で見てみると、とても興味深いシステムです。
CDの再生ジッタを取り去るのは簡単で、一旦バッファに取り込んで厳密なクロックで再送してやるだけです。昔のスポーツCDウォークマンに採用されたものと同じ仕組みですが、機械的に安定した環境であれば1秒も先読みすれば十分です。
むろん、ディープなオーディオマニアがこんなことに満足するはずがありませんが、私はそっちには関心が無いのでジッタ・バッファの話だけ書いておきます。

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