携帯電話でGoogle Map

Google Mapはすばらしいサービスです。私は待ち合わせや出張時には必ず要所要所のGoogle Mapを印刷して持って行きます。見やすいし、周りの地形が頭に入るのもいいところ。が、問題がひとつがあります。便利すぎてこっちが馬鹿になること。見知らぬ土地をGoogle Mapにアクセスできない状態で歩くと不安になることがあります。いや、オフのときにはいいんですよ。迷うのもまた楽しからずや。でも、約束があるときにふっと自分の位置に不安を感じると…Google Mapが欲しい。
同じように感じた人がいたかどうか、携帯電話に現在位置をGoogle Mapで表示させるアプリケーションがフリーで配布されています。
有名なのはCristian Streng氏のMobile GMap。このアプリケーション、二つの動作モードがあります。
ひとつはGPSデータをもとに、現在の位置をサーバーからダウンロードしてリアルタイムで表示する機能。日本でもNavitimeやキャリアによるサービスが有名ですね。一二度試しに使ったことがあります。便利なのですが、何といってもパケット代がかかるのが心配なところです。日本でのサービスはたいていきちんとしたものは有料ですが、Mobile GMapのそれは、YahooやMicrosoft Live Searchの地図を使うのでパケット代以外は無料なのがうれしいところ。
Mobile GMapの2つある動作モードのもうひとつが、Stored Map機能です。これはあらかじめPCでダウンロードしたデータを現在位置をもとに表示するもので、カーナビの表示機能そのものです。この方式はパケット代がかからないうえに、携帯電話の電波が届かない場合にも動作するという強力な利点があります。
常々、大地震時に歩いて帰る際使える小型ナビが欲しいと思っていたのですが、Mobile GMapの機能は、私の要求をほぼ満たします。
Mobile GMapを使うにはGPS付き携帯が必要です。私の705NKには付いていませんが、Bluetooth機能を使ったポータブルGPSレシーバーを使えるので、今回NokiaのLD-3Wを購入しました。うれしいことに、このGPS、電池は世界中で購入できるノキア標準ですし、充電器は705NKとピン互換です。自宅と会社で705NK/LD-3Wの充電ができるようになりました。
もうひとつ、マップが必要なのですがこれが難物でした。マップの取得にはMap Creation Toolを使ってGoogle Mapを見ながら作成した座標データを元に、PCを使ってデータを集めるgMapMakerが公開されています。しかし、私が使い出したときにはGoogle Mapに障害があったらしく、うまく動作しない上にgMapMaker自身が不安定でした。仕方が無いのでMap Tile CatcherというPerlスクリプトLinux上で動かしてデータを取得しています。
まだ、データ取得は完了していませんが、現在この絵の解像度で山手線圏内と自宅周辺を含む関東平野西南部のデータの取得が完了しています。

この段階でデータは24MB。意外にコンパクトです。もう一段解像度を上げた地図のデータを取得中で、それがそろうと130MB位になるだろうと思っています。このほか、関東東部と大阪のやや解像度の劣る地図や、日本全体の主要幹線道路の地図まで入れるつもりですが、たぶん300MBに達しないですね。1GBのメモリが叩き売りされていることを考えると、恐るべきことです。当然ですが、今後出張先のデータを随時追加するつもりです。
データの取得にスクリプトが必要な点など、それなりに作業は必要ですが、すごい時代になったものです。作者に感謝。
追記:このソフト、当初はオンラインでGoogle Mapにアクセスできたのですが、その後Google からクレームがきてブロックした(された?)そうです。Googleとしては広告と連動しないフリーライダーに資源を割くことはできないということなのでしょう。私としては普段どっぷり使っているGoogle Mapだからこそ、ダウンロードしても使いたい*1わけで、やや複雑な心境です。

*1:使い慣れていない地図はとても使いにくい

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