映画『木挽町のあだ討ち』を見てきました。
芝居がはけたあとの芝居小屋の隣、100人を超える野次馬が見守る中で見事果たされたあだ討ち。ところが、それに対して疑念を持つ浪人が現れて…というミステリ仕立ての時代劇です。
構成は概ね3部になっています。出だしで謎に迫るための目撃者への聞き込みが行われ、中盤ではあだ討ちの背景となった小藩での事件が語られます。そして終盤へ向けての盛り上がり。
謎はそれほど難しくありません。私はミステリ小説をそれほど真面目に読まないたちですが、それでも聞き込みの途中でからくりがわかってしまいました。
とはいえ、この映画はからくりがわかってからが本当に面白いためミステリ部分に目くじらを立てる必要はありません。芝居小屋という懐の深い世界に落ちてきた人々の人生、華やかな舞台や衣装や小道具といったもののドラマが楽しく、あっという間の2時間でした。冒頭のあだ討ちシーンが時代劇としてあまりにも拍子抜けですが、そこで諦めずに観続ける価値があります。
『木戸』『やっとう』『孟嘗君』などの言葉が飛び出したり、刀の小柄を取り出すシーンがあるなどして嬉しいのですが、一方で話し言葉はひどく現代風でありそこは残念でした。