UbuntuでのMozcの設定

以前にもMozcの設定は書いたのですが、私の場合キーボードの使い方が少し特殊なのであらためて詳細を記しておきます。

まず、環境です。

  • Ubuntu 22.04 ( このエントリーを執筆する時点で β版 )
  • mozc
  • fcitx4

次にキーボードです。

  • 日本語配列
  • 変換キーでかな漢字入力、無変換キーで直接入力になるよう設定する

この、変換・無変換キーの使い方が特殊なため、ネットでよく見かける設定だけではうまくいきません。多くの解説では全角/半角キーによってかな漢字入力と直接入力がトグルしています*1

mozcのインストール

以下のコマンドでmozcをインストールします。

sudo apt update && sudo apt -y install fcitx-mozc

OSインストール直後は言語関係のインストールが完了していませんので、「言語サポート」を開いて、インストールを完了させます。メニューとウインドウの言語はお好みです。

mozcのキー割り当ての変更

デフォルトではmozcは全角/半角キーでIMEの有効無効を切り替えています。これはこれでそのままにしておき、変換キーと無変換キーにそれぞれIME有効化とIME無効化を割り当てます。これで左手小指の負担が減り、両手を大きく動かさずに親指でIMEのコントロールができるようになります。
f:id:suikan:20220409140053p:plain

fcitxの調整

fcitxはIMEとは別にデフォルトの入力メソッドを置くことを推奨しています。例えば、mozcとは別に単なる日本語キーボードをIMEとしてデフォルト登録することで、

  1. ログオン後のデフォルトIMEを無変換状態のキーボードとすることができる。
  2. システムのIME切り替えが全角/半角キーなので、IME有効化とIME無効化のトグルと同じ動作を指せることが出来る。

というメリットがあります。

しかしながら、私の設定ではIMEの有効化と無効化は変換キー、無変換キーです。デフォルトの日本語キーボード入力メソッドはこの設定を受け付けませんのでとても不便です。と言うことで、fcitxの入力メソッドはmozcだけにします。

f:id:suikan:20220409135617p:plain

f:id:suikan:20220409135652p:plain

入力ウインドウが無いときのmozcの設定

タイトルの意味が分かりにくいですが、これこそがこのエントリを書いた理由です。mozcの入力をきちんと設定した後でも、なぜかキー配列が日本語ではなく英語になることがありました。例えば、Visual Studio Codeの検索ウインドウに入力するときなど、その時だけキー配列が勝手に日本語から英語に変わるため、大変不便です。

調べた結果、fcitxがmozcの「入力ウインドウが無いとき」のキーボードレイアウトを英語にしていたのが原因でした。これはfcitxの設定ウインドウでmozcを選び、下にあるキーボードのアイコンをクリックすると変更できます。ここを日本語キーボードにしておけば、どんな状態でも日本語キーボードとして入力できます。
f:id:suikan:20220409135707p:plain

*1:実はそうなっていないのだが、後で書くようにそうなっているように見える設定がほとんど

/* -----codeの行番号----- */