昼食後にまぶたが重くなってきたけれど、昼休みは残り15分。あるいは高速道路のSAで休憩中に何としても一眠りしたい。なにより頭がさえて寝付けない夜がある。
眠気と言うものは来るべき時に来るとは限らず、来てほしくない時に来ることがあるというなかなか困ったものです。特に現代社会は「オン」の時には頭脳明晰であることが求められ、場合によっては居眠りが社会的、物理的な死に直結することすらあります。眠るべき時には確実かつ短時間で睡眠に入る必要があります。
以前は横になっても眠れないことが多く四苦八苦していました。しかしながら、ここ数年はこのような悩みから解放されています。特に運転時中の合間の休憩や昼休みに楽に眠れるようになりました。
『シャッフル入眠法』という方法のおかげです。この方法は数年前にSNSで話題になりました。
シャッフル入眠法については以下のブログに説明があります。
私が利用しているのはこれの日本語版です。方法は簡単です。
- 窓を閉めて静かにし、楽な姿勢で横たわって目を閉じる。
- 最初に数文字の簡単な言葉を思い浮かべる。言葉は何でもいい。私の場合は近所を相鉄線が走っているので「そうてつ」を使っている。
- 選んだ言葉の一文字目から始める言葉を1,2秒ごとに思い浮かべる。例えば「そば」「そうめん」「そうじき」「そうふうき」。その時に、その言葉の絵も思い浮かべる。
- 一文字目の語彙が枯渇したら、二文字目に移る。たとえば「うし」「うま」「うど」「うちゅうせん」。
言葉を思い浮かべる時間間隔にコツがあるようです。私は息を吸う時に一言、吐く時に一言のペースでやっています。
効果は抜群で、ほとんどの場合二文字目で始まる言葉を思い浮かべているうちに寝てしまいます。四文字目まで行くことは稀です。
なぜこれほど効果的なのでしょうか。リンク先にヒントがあります。脳は活動レベルが一定以下になると、自動的に睡眠に入るような仕組みになっているそうです。夜や食事後、疲れたときであればなおさらでしょう。そして単純な言葉を思い浮かべるだけの作業は、ほとんど脳の活動を必要としないようです。
我々は「歩きながら話す」といった並行作業ができますが、「言葉を考えながら言葉を考える」といった並行作業はできません。一つの機能につき、一つの仕事しかできないわけです。なので、「言葉を処理する」「画像を処理する」という脳にとってかなり負荷になりそうな機能に簡単な仕事を割り振ってしまうと、いとも簡単に眠くなる。という仕掛けのようです。
振り返ってみれば、眠れない時にはあれこれ取り留めのないことを考え続けたり、その日起きた気がかりなことを延々と考え続けています。そういう、何かに固執している自分の脳に強制的に簡単な仕事を割り振ってることで、面倒なことを考える能力を脳から奪ってしまう。というのがシャッフル入眠法の秘密なのでしょう。
古典的な羊を数える眠り方は、私にはあまり効果がありません。あれは多分数を数えるという仕事が簡単すぎて、数えながら別のことを考えてしまうのではないかと思います。数えるのではなく、頭で思い浮かべた羊の姿に一頭一頭名前を付けていけば、案外あっさり眠ることが出来るのかもしれません。
今週のお題
ということで、はてなブログの 今週のお題「眠れないときにすること」 は、「寝る!」です。