DM42のRTCを補正

この夏、つい魔が差してSwiss Microsの関数電卓DM42を購入しました。

RPN(逆ポーランド法)電卓は手元にHP-15C, HP-42S, HP-35がありますのでこれで4台ですね。もはや電卓で複雑極まりない計算をする世の中でもありませんので、関数電卓は机の上に1台あれば十分です。完全に蒐集になっています。いやまぁ、2台目からすでに蒐集でしたけど。

 

それはともかく、7月に時刻あわせした内蔵時計の較正を行いました。DM42は内蔵時計の誤差を、ユーザーが指定した値で補正することが出来ます。

私の個体は63日間と14時間で4分55秒進みました。これは+51.3ppmの誤差です。

DM42のマニュアルは公開されており、それによると単位をPPMとした誤差をPとすると、補正値は以下の式で計算できます。

C = 2^20 P /(10^6 + P)

ただし、この式は符号が違っているように思えます。検索して回ったところでは誤差が正の時には補正値は負にするべきのようです。

C = -2^20 P /(10^6 + P)

この式によると、Cは-53.76です。この値をrtccalib.cftと名付けたテキストファイルに格納して、USB接続でDM42のルート・ディレクトリに送り込みます。DM42が補正値ファイルを正しく認識すると、時計の横に図のような補正量[ppm]が表示されます。

f:id:suikan:20210911134329j:plain

補正量の絶対値が誤差である51.3ppmからずれているのは、補正値Cの整数部しか反映されていないためです。実験した範囲でDM42はCが整数であっても実数であっても受け付けますが、符号と整数部以外は無視されます。

誤差の符号に不安がありますが、この状態で少し時間をおいて時計の誤差を見てみます。

DM42は手に持った時の重みや打鍵感覚が快適で、計算も速く、文字も読みやすくてスタックが4段表示されるという大変使いやすいRPN電卓です。ベースとなったモデルはシンボル処理を搭載しないHP電卓としては決定版と言われるHP-42Sであり、機能も十分です。

もし、これからRPN電卓を使ってみたいという方がいらっしゃるなら、よほどのこだわりがない限り無理をしてHPの電卓を入手する必要はないように思えます。DM42を買う方がきっと満足度が高いことでしょう。