We'll meet again

 Marichanのブログに、エリザベス女王が戦時中の歌"We'll meet again"を引用したと書いてありました。

そして今もまた、自主隔離で皆自由に会えない状況だけれど、「We'll meet again」と、これまた戦争中に流行した歌のタイトルを引用したところが、なんとも言えなかった。

ロックダウン日記3週目 - 愉快的陳家@倫敦

 イギリスの戦争に関する記憶といえば、Imperial War MuseumでのBattle of Britainの展示を思い出します。特に記憶に残っているのは空襲を受けた街で、紳士が負傷者に肩を貸して歩いている写真です。全体的に若者に対して、いかにして自分たちの祖国が守られたかを語っているように感じました。

女王陛下はもちろんその写真が撮影されたころから生きているわけですが、「戦いに勝つ」ということを「生きてもう一度会いましょう」と表現するロマンチックな曲を引用されたというところに、特に同世代への訴えかけと、若い人たちへの護国の呼びかけがあったのだろうなぁと感じました。

なぜこんなことを書くかというと、私にとって"We'll meet again"は、生き延びてもう一度会う歌なんかでは全くないからです。別に戦敗国の国民だからってわけじゃありません。「私たちはある晴れた日にまた会うのよ」と歌うこの歌は、私にとってあまりにも『博士の異常な愛情』のイメージが強いのです。

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みんな死んじゃうんですよねぇ。

ショパンエチュードがCMの曲として印象付けられるようなものですが、同時代性を欠くとうことは、かくもトンマな受け取り手が現れるということです。

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