東京工業大学の大岡山キャンパスで開催されているMaket Tokyo Meeting 06に行ってきました。
見てきてみたものの中で、印象的だったものをピックアップします。体育館の照明の色が赤っぽくて、補正してもまだ色がおかしいですがご勘弁を。
機械式計算機
まず最初に度肝を抜かれたのが「東京工業大学 ロボット技術研究会からくり研究室アナログ機械式計算機担当」*1の「大型アナログ機械式計算機」。連立方程式を糸とプーリーを使って計算します。直感的に、機械のもっともエネルギーの小さな状態が方程式の解であることがわかりにくく、食い下がって説明を求めたところ、いろいろ説明をうけてようやくわかりました。もう少し説明を工夫するといいんじゃないでしょうか。展示の存在感はぴかいちです。
PICnome
次、今回一番印象に残った展示。tkrworksによるPICnomeです。ボタンを押すとボタン自身が発光し、その光点が押したボタンと長辺の間を跳ねます。そうして跳ねるたびに音を出すのですが、ボタンを押す位置と動きから想像する音を遙かに超えたリズムが作りだあされています。こうして書いていても私にはリズムボックス程度の音しか思いつかないのですが、目の前で奏でられたのは紛れもない音楽でした。
見せていただいたのは動作モードの一つでしかない模様。
自作PHS
Sirius506さんによる携帯電話。携帯電話って作れるんだ!って方もいらっしゃるでしょう。作れるんです。現在制作中のものは、Bluetoothヘッドフォン対応でMP3プレイヤー付きです。
父親ってのは三つに分けられる
強烈なデモビデオが一部で話題を呼んだ、Vagabond WorksのLand Crawler eXtreme。
ビデオはこちら。
さすがズゴックだ、何ともないぜ
ラジコンの双葉電子工業による、タッチパネルによるロボット制御デモ。これのおもしろいところは、パネルに触って実際のロボットの該当箇所を動かせるだけではなく、事前にシミュレーションが行われる点です。パネルによる指示を受けてコンピュータはロボットの動作シミュレーションを高速で行い、予想される姿勢変化から転倒防止に必要な別のアクションを計算しています。ですから、無理な動きを指示してもこけません。
おもしろい!
でも「AVR-0みたいですね」とは言えませんでした。
手作り水中カメラ
かんばこうじさんによるフィルム6×9判自作一眼レフカメラ+水中ケース。すげー!の一言です。横には水中の小さな生き物の写真が展示されていますが、小さな生き物を二倍でマクロ撮影するために、この水中カメラを作ったとか。
雷
テスラコイルからの放電による音楽を演奏していました。
サイバー
「ファンデルワールス力」によるボイスシンセサイザーのデモ。掌に張ったマーカーをPCに認識させ、マーカーを画面上で動作させることで発生させます。マーカーのひねりなどが音の変化になっていくのですが、奏者の動きが妙にサイバーな感じで面白かったです。
宇田さん
「既存の楽器は12半音階によるオクターブ周期構造を反映していない」というアイデアで作られたらしい楽器ウダーのデモがありました。「バッハの曲ならあいそうですね」と言ったのですが通じなかったです。「ゲーデル・エッシャー・バッハ」って、もうみんな読まないのか。
妊婦体験システム
「おなかが大きいってどんなに大変か経験してみろ!」と男性に着せて観衆に好評だったシステムです。アークチュエーター内蔵で、「あ、動いた」も体験できます。床に落ちているものを拾うのがどんなに大変かもわかるそうです。
感想
みんなもう、ネギから離れろよ。
*1:長いよ