小説版「2001年宇宙の旅」の中で、フロイド博士が宇宙連絡船の中で電子新聞を読む場面があります。映画ではそのガジェットがディスカバリー号の中で使われており、船員が食事をしながら電子ニュースを読んでいます。
- 作者: アーサー・C.クラーク,Arthur C. Clark,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1993/02
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そんな奴は私だけだろうと思うのはもちろんうぬぼれで、世界中にクラークを読みふけった電子技術関係者なんか掃いて捨てるほど居ます。ですから"Clark Newspad"でGoogle画像検索を行うと薄型のポータブル・パネル装置を見て2001年宇宙の旅を思い出した人による写真が幾つもヒットします。
私が最初に「2001年宇宙の旅」のニュースパッドを思い浮かべたのは、Go社のPenPoint OS搭載機のモックアップ写真を見たときでした。当時の英文PC雑誌で大々的に取り上げられていました。90年代の頭の頃で、「うわー、ほんとうに未来がきちゃったなぁ」なんて思ったものです。その後、各社がいろいろなアプローチでこのデバイスに取り組んでいますが、なかなか思うようにはいかないようです。
PDAも沈んだ今、おそらくはスマートフォンがその方向に進んでいきそうです。
AmazonのKindleを見てもあまり感慨がわかなかったのですが、iPadを見てNewspadを思い起こしたのは、あるいはサンプル画面のポータルサイトが新聞を思わせるからかもしれません。
3ヶ月以内にAndroidを使った中国製の模造品が出るな。名前は次のどれか:
- eyePad
- iBoad
- ePad
東芝が頑張ってDynaPad再開発してくれてもいいんだけど。誰かが"Newspad"で売り出そうとしたらASCIIが商標登録していた……なんてオチでも面白いです。