51,52,53 天使と悪魔

以下、ネタバレと悪口です。

天使と悪魔 (上) (角川文庫)

天使と悪魔 (上) (角川文庫)

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

天使と悪魔 (下) (角川文庫)

天使と悪魔 (下) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コードと同じ「起承転承転承転承転承転承転結」構造に、作者の科学センスを付加した作品。笑うかあきれるかはあなた次第。ハードSFを愛する人は、読むに耐えないと思うかもしれません。

  • 科学者とは世界一高価な測定施設のすぐ近くに5ktの威力の爆発物を保管する無神経な生き物。
  • CERNはマッハ15の実験機で要人を送迎している。大西洋往復を無補給。パスポート不要。
  • たった三分で2,3kmも上昇する民生用ヘリコプター
  • 反物質と物質の対消滅はぱっと光るだけなのできれいで安心

ま、スペースオペラだと思えば気にならないのですが。アメリカ人が作った作品が核兵器に対してお気楽だったりすると、それはそれでカチンと来ます。ヘリコプターの上昇力を考えれば、広場に集まっていたカトリック信者達は強烈なガンマ線被爆にのたうち回るんじゃないでしょうか。
もっと近い所に居た主人公は、落下途中にショックで手を離して以下略。
最後に、もう一言。父親が惨殺された上えぐり出された目玉まで見てしまった翌朝に、もりもり朝ご飯食べてワインを楽しんで男を誘惑する娘って、どうよ。

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