30 バガヴァッド・ギーター

記念すべき乱読30冊目は、長く積ん読状態にあった哲学書を1日で読破。正真正銘乱読です。

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

血筋の同じ家同士の壮大な戦争を描いたインドの叙事詩マハーバーラタ。その中版、大会戦を目前に親族を手にかける罪にうち沈むパーダヴァ軍の王子、アルジュナ。そして彼を説得して迷いを説こうとするいとこのクリシュナ(実はヴィシュヌ神の化身)の会話を書いたのがバガヴァット・ギーターです。
解説によればこの本はヒンズー教聖典扱いをされているらしく、事実、行の実践や心の持ち方に対して重要な指針を与える部分が多くあります。
半分ぐらいは神がいかに偉大かをたたえていますが。
結果を期待して行動を起こすな、起こした行動の結果に執着するなと繰り返し説く部分は非常に心に訴えるモノもあるのですが、すべてのものへの愛を説いた結論が「殺せ」であるあたり、どう言葉で表せばよいのかわからなくなります。

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