PCのバックアップ

天神茄子さんがPCのトラブルでお困りのよう。

LinuxをCDから立ち上げてみるがダメ。
Fnacでそれらしいソフトを買ってMBRをもとに戻してみるが、やはりダメ。
まあ、ソフトが悪いのかもしれないのだけれど、これ以上の投資をするのはバカらしい。

トラブってからの復帰はなかなか難しいですね。PCマニアならともかく、普通の方にとってPCが壊れる、特に海外で壊れるというのは悪夢かと思います。
私はそういう場合に備えてLinuxのLive-CDを持っておくよう、ブログで注意を喚起しています*1。以前はKnoppixをお奨めしていましたが、最近はUbuntuをお奨めしています。日本語版のLive-CDだけでも結構その場をしのげる*2上に、インストールCDにもなる優れものです。
メールと写真については現在WEBサービスを使う手があります。写真は完全解像度でなくても、ある程度の大きさに縮小したデータをWEBのアルバムサービスに自動アップロードするようにしておけば、最悪の事態は防げます*3。メールはずいぶん前からブラウザ一つあれば足りるようになっています。Windowsのメールソフトを使う際も、メールをサーバーに残しておく設定にすれば、Windowsが吹っ飛んでもLinuxからWEB上のデータを見ることが出来ます。
その他のファイルのバックアップについては、完全復帰をあきらめてデータだけ守ると割り切ればずいぶん管理が簡単になります。MicrosoftはSyncToyと呼ばれるフォルダ同期ツールを無償で公開しており、これを使えばMy Documentsの中身を簡単にバックアップできます。バックアップ・メディアはUSBメモリで十分でしょう。写真もRAWデータではなくJPEGで保存すればたいした量にはなりません。今Amazonで調べたら8GBのUSBメモリが2000円でした。データを失うことを考えたら安いものです。
Microsoft Officeのデータは、よほどこったものでない限りOpenOfficeで読むことが出来ます。
SyncToyは一回目の同期には時間がかかりますが、2回目移行はそれほどでもありません。また、同期によってバックアップされたファイルは専用ソフトなしにLinuxにコピーできますので復帰も簡単です。
あらかじめこの程度の手を当てておけば、代わりのPCに日本語環境を構築するまでの間をしのぐことが出来ます。

*1:天神茄子さんはその点抜かりなかった模様

*2:有線/無線LAN対応、Officeソフト、メールソフト、ブラウザなど完備

*3:プライバシーの設定は慎重にしなければならない

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