ノーベル賞受賞おめでとうございます!

今朝、「南部陽一郎さんは、もうノーベル賞はもらえないのかな」と話していたら、今夕受賞の報が!!おめでとうございます。同時受賞は小林・益川理論小林誠さんと益川敏英さんです。一挙に3人とはすごい。
さて、小林益川理論の
「対称性の破れによって自然界のクオークの種類が最低3世代であることを予言*1
というのは、少なくとも言葉尻くらいは理解出来ます。6番目のクオークである「トップ」の存在が実験で明らかにされたのが1995年*2だそうですから、受賞は遅すぎたくらいです。
さて、南部さんの受賞理由は「核物理学における自発的対称性の破れの機構の発見*3」だそうです*4。さすがにこのままじゃあれなので、少し探してみました。

カイラル対称性の自発的破れは、南部陽一郎博士(シカゴ大名誉教授)が1961年に超伝導の理論にヒントを得て提唱した。超伝導のBCS(バーディーン・クーパー・シュリーファー)理論では、上向きスピンをもつ電子と下向きスピンをもつ電子がペアを作って金属中を埋めつくす。ペアとしての運動では電気抵抗をゼロにするほどスムースに動けるが、個別の電子は実効的に大きな質量をもつ。南部博士が量子色力学において提唱したのは、クォークと反クォークの対が宇宙全体を埋めつくすおかげでカイラル対称性が破れ、個々のクォークが実効的に大きな質量を得る、というアイデアであった。すなわち、宇宙は超伝導状態にあると考える。このとき、スムースに動けるペアとしての運動は比較的軽いパイ中間子として解釈される。

ふむふむ。実際に大きな質量を持つ電子が、ペアを作ることでスムースに動く超伝導現象をヒントに、南部さんはクオーク・反クオーク対が宇宙を埋め尽くすモデルを考えたわけです。で、この超伝導状態の宇宙ならばクオークが実質重いとしても軽い中間子として運動できると指摘したのですね。
って全然わかんねーよ!!!
ともかく、おめでとうございます。

*1:for the discovery of the origin of the broken symmetry which predicts the existence of at least three families of quarks in nature

*2:ご本人は2002年とおっしゃってますね。2001年という記述や1994年という説明も散見します

*3:for the discovery of the mechanism of spontaneous broken symmetry in subatomic physics

*4:ひも理論の基礎を提唱したことじゃないのね

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