見えないところで自然は残酷だ

残酷なんてのは人間が買ってにつけたタグでしかありませんが。

コマユバチにとっては自然淘汰の中で、「より繁殖効率の高い方向に」変異して行くうち、はまったニッチがこれだったって意味しかありません。なにしろ宿主は葉っぱの茂る中に隠れていますから、鳥に食べられることは少なそう。春には幾らでも沸いて出ますし、背中を掻けないので子供が落とされる心配も無い。食べているのは葉っぱだから毒も無し。安全・安心。
何の悪意もありませんが、見事なほどに安定したライフサイクルは、われわれにはおののくような姿をしています。

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