XMOS社が発表した新しいアプローチです。リンク先のページしたに詳細なPDFがあります。
XMOS unveils first Software Defined Silicon
入力ピンの変化で駆動するスレッドを定義して、それを直接シリコンに変換するアプローチです。
- Cプログラマが開発できる。
- スレッド単位のデータフローを組みやすい
「XMOS社のリーダーは、INMOSでTransputerの開発に携わったことがある」というそれだけで、上の文章を読んでニヤニヤしてしまうわけですが、じゃ、メリットはあるのかというとそれは別の話。
まず、小粒度スレッドに分割すると、大規模並列データフローマシンによる超高速処理が行えるというそれはわかります。しかし、その場合スレッド化が必要なわけで、じゃぁ、それはVHDLのコンポーネントをズラリと並べるのと何が違うのかと言う話。
もう一つ、大粒度スレッドに閉じ込めてC言語開発というのなら、それはsystem cやspec cとどれだけ違うのかと言う話。
結局、キーは「小粒度スレッドにした場合も、あらかじめx86プラットホームで高速且つ徹底的なテストを行える」点にあるのかもしれません。VHDLから落とした回路のシミュレーションは結構大変だと聞きますし。
FPGAはコストが高い高いと言われつつも、その開発のTATの短さで結局大きな市場を築くに至りました。SDSはどうでしょうか。