2007年異文化の旅

天下のAdobeのサイトにでかでかとサラ金の看板が出ているのでちょっと話題になっています。

クリエイティブ・ツールの会社ってことでブランドは大事にしているだろうとみんな思っているので、こういう絵を見ると鼻から牛乳が吹き出ますね。個人的にはAdobe Japanで何があったのか想像すると、笑いがこみ上げてきます。本当は気づいて報告したけど握りつぶされたんじゃないかなぁ。

回想1

昔勤めていた外資系企業が日本市場で大成功しまして。本国で「我々は日本市場で大成功したぞ」と新聞広告をうちました。題して"Big In Japan"キャンペーン。一面広告にはでかでかと筆で一文字。見せてくれました。

偽日本通に騙されましたね。高い金ふんだくられて。
「酔漢さん、どう?」
「字、間違ってるよ」
ここで居たたまれない雰囲気になると思っているあなたは、国際化が足りません(笑)。
「なんですって?」
当たり前のように喧嘩腰。いや、チャーミングな女性なのでいいのですが*1
「何が間違ってるって言うの?」
「正しくはこうだよ」

しばしの間。
「ほとんど同じじゃない」
あんたピカピカの一年生か。微笑まし過ぎました。
「じゃ、こっちはどういう意味なの?それともこんな漢字はないっていうの?」
微妙にクレーマー扱いされていました。ええ、されていましたとも。
「それはLengthですね」
「そんなに違わないわね」
ちがうって。

回想2

そういえば、投資家向けの財務報告資料は素晴らしく美しい日本の自然の写真で飾られていました*2。で、表紙には漢字で綺麗な透かしが。

冬春夏秋

偽日本通に騙されましたね。高い金ふんだくられて。
「酔漢さん、どう?」
「順番、間違ってますよ」
ここで居たたまれない雰囲気になると思っているあなたは、国際化が足りません(笑)。
「なんだって?」
当たり前のように喧嘩腰。本社社長ですがおっさんなので腹が立ちます*3
「何が間違ってるって言うんだ」
「正しくはこうですよ」

春夏秋冬

しばしの間。
「ほとんど同じじゃないか」

訊きゃしねぇ

「仕事をまかされた人」ってのは自分の立場を強くしないと職を失うと思っている事があります。そこまで邪悪じゃなくてもいちいち誰かに尋ねたりしません。「日本の事は日本に聞けばいい」なんて思うのは早計です。それは自分よりも詳しい人がいることを認めることになります。仕事ができる人は何の疑問もなく自分より詳しい専門家に聞きますが、自分に不安な人は、友達や、自分に害をなさないと分かっている人にしか聞かないものです。
Adobeでもそんなことがあったのかなぁ。なかったのかなぁ。

*1:問題発言

*2:緑に対する言い難い渇望を持った人々だった

*3:不良社員

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