電脳・電脳空間

一部で話題のニュース

で、核心部分はすっ飛ばして、ごく一部の読者のつっこみを受けている部分。

また、会場では『2ちゃんねる』などを含むインターネット空間のことを“電脳空間”と表現し、新しい言葉も作ってしまった。

「電脳空間」が新しいって、それなんてヨイショ。電脳空間と言う言葉を私が始めて目にしたのは、黒丸尚訳のニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)でした。1986年発売。頭の中を引っ掻き回されるような眩暈感とスピードに心底酔ってしまった私は、クラークやハインラインの代表作を読みつくしてしまっていたこともあり、これ以降他のSFを読めなくなり、少しずつSFから遠ざかっていくことになります。
それは置いといて。
リンク先のコメントではやはりギブソンの作品である「クローム襲撃」の訳あたりから流行りだしたという声もあります。短編の場合、SF雑誌にこまめに訳が紹介されていたこともあり、そっちのほうが早いかもしれません。
一方、「電脳」に関しては、積極的に使い出したのは坂村健氏だったように記憶しています。"Computer"の訳語として「電子計算機」では、計算の意味が強くなるため、「台湾で使われている」電脳という言葉を使うことにしたというエッセイを読んだ覚えがあります。たぶん、83年か84年頃のbit誌でしょう。大陸では「計算机」だったかな。

/* -----codeの行番号----- */