家出小学生監禁または保護または同居または誘拐事件

巷を騒がしている事件です。小学生の女の子を8日間自宅に連れ込んだとして男が逮捕されましたが、少女が家出だったこと、男をかばう発言をしていることからネット大喜び、メディア大喜びになりそうな具合です。
おそらく真相は伏せられたままになるでしょうが、社会的には「親元を離れてふらふらしている児童を保護したら、しかるべき機関に相談するか親に連絡しろ」という点は譲れないので、男は多分犯罪者として裁かれるでしょう。
で、いくつか思ったこと。小学校6年生の女児が自分で切符を買って電車を乗り換えてなんて無理だ、だから、男が指示して連れ込んだのだ。という意見を見ました。そりゃ違うな、と思います。小学生舐めちゃいけませんよ。私は小学校5年くらいのときはアマチュア無線の教科書を友達と輪講してました。同じ頃早熟な女の子は前の晩の映画のあるシーンが水中セックスだということを看破して次の日クスクス笑ってました*1。小学校上級になると手に入る範囲の情報の理解・処理能力は十分高いです。私が子供の頃は電車で遠くに家出することを考えると、まず本屋で時刻表を買って、乗りかえってどうするんだろうに到達するまで結構時間がかかったろうと思います。次に乗り換え方法を書いた本はあるかどうか探さなければなりません。今はgoogleやyahooの使い方を知っていればサクサク調べることが出来ます*2。親がパソコンを買い与えて放任していたことを指摘する声がありましたが、正しい指摘だと感じます。
もうひとつ考えたのは時代背景。我々の世代だと、登場人物を中村雅俊にしたとたんに、青年と家出少女の一週間を描く暖かい人情コメディですわ。でも21世紀の今、第一報を聞いたとたんに「キモオタが少女監禁」と勝手にバイアスがかかってしまいます。もちろん、70年代だって男は逮捕されますが、社会の受け取る姿勢が違うかもしれないと、ふと、考えました。
あんまり、意味の無い話です。
迷子を見かけたらしかるべきところに連れて行きましょう。実際のところ、交番に連れて行く途中ですら、「誘拐よ!」と突然叫ばれてお縄になる可能性を否定できない素晴らしき21世紀に乾杯。

*1:私が真相に気付いたのは中学入って(笑)

*2:だからといって男が指示しなかったということにはならない。単に小学校6年生の女の子なら自力で乗り換えくらい出来るという話

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